もし、あなたが自分の知らない間に「世界一○○」と勝手に名付けられてネット上で話題になっていたら、どんな気分になるでしょう。自分の存在が何百万人という会ったこともない人に噂され、批判され、笑われているとしたら…。

米テキサス州に住むリジー・ベラスケスさん(27歳)は、今から10年前の17歳の時に自分の存在がネット上で拡散されていることを知り、衝撃を受けました。

「世界一醜い女」と名付けられていたリジーさん

出典 https://www.youtube.com

リジーさんは、世界に3人しかいないといわれる難病「新生児早老症候群」を患っています。

約900グラムで生まれた超出生低体重児だった

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小さな体でこの世に生を受けたリジーさん。心配する両親に見守られながら成長しましたが、リジーさんは出生時から見られる早老症のような顔貌、そして皮下脂肪組織の減少、 発達遅滞を特徴とする極希な疾患のために、体内に脂肪を蓄積することができない体を持っており、いくら食べても全く太ることができないという特異体質なのです。

1日60回の食事をする

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いくら食べても体重を増やすことができないために、リジーさんは1日5000~8000カロリーを摂取しなければならず、15分おきに食事をします。1日60回という食事回数でも、リジーさんの体重は30kgを超えたことがないそう。

発達遅延のために、右目が失明しているリジーさんは、明らかに「他の人と違う」容姿でこれまで生きてきました。そして「世界一醜い女」とネット上で呼ばれ嘲笑されていたのです。

自分のことを笑われ、蔑まれ「自殺でもすれば?」という心無い中傷コメントが多く寄せられ、リジーさんは壮絶なネット苛めに激しく落ち込みました。普段でも外に出れば人にジロジロ見られる生活。好奇と憐みが混じった眼差しを生まれた時からずっと受け続けて来たリジーさん。彼女のこれまでの人生は、他人には想像を絶する苦難の道であったことでしょう。

このほど、ドキュメンタリー番組が放送されることに

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現在27歳になるリジーさんは、各地で講演を行ったり積極的にメディアに出演したりしています。10年前、自分が「世界一醜い女」と呼ばれたことで暗闇からなかなか抜け出せなかったと言います。立ち直るまでに何年もかかりました。でも、やっと「光の見えないトンネルはない」と思えるようになったと言います。

自分にしかない勇気で世間に立ち向かう

リジーさんの勇気は、リジーさんにしかないもの。世間からの嘲笑や侮蔑、中傷を受けたリジーさんが「負けない」と自分を奮い立たせた勇気は、多くの人を励ましました。それはリジーさんと同じように苛めに遭っている人や、障がいを抱えた人に「あなたは一人じゃないよ」と伝えたからです。

このほど、オーストラリアで放映されることになったリジーさんのドキュメンタリーは「A Brave Heart(勇気ある心)」と題されているそうです。

「苛めにあっても、たった一筋の光を見つけることが大切なんです」と語るリジーさん。「私はそうして乗り越えました。だから苛めで悩んでいる多くの人にも、私と同じように光を見つけてほしい。そう願っています。」

リジーさんの一言一言は、まさに苦難の人生を乗り越えた勇気そのもの。これからもいろんな試練が待ち構えていることでしょう。それでも、リジーさんが「一人じゃない」というように、リジーさんを応援している人も社会には存在します。リジーさんは「世界一醜い女」ではありません。中傷批判をする人たちが世界一醜いのです。

高校時代から各地で講演をし続けて来たリジーさんは、自分の人生にぶつかり暗闇にいる人を励ましてきました。「光の見えないトンネルはない。自分の人生は自分で決める」この言葉以上、力強いものはないでしょう。

今後のリジーさんの人生が、多くの光で満ち溢れることを願ってやみません。

*記事掲載にあたっては出典元の許可を得ています。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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