あなたは専業主婦にどのようなイメージを持っていますか?お金に余裕があるから働かなくていい、習い事や子供のお世話をしているだけでいい楽な仕事、と思っている人もいるかもしれませんね。

しかし、貧富の格差が拡大し続けている日本社会で、働きたいのに働ける環境になく、仕方なく専業主婦をしている女性も数多くいます。女性の憧れでもある『優雅な専業主婦』とは全く違う、専業主婦の貧困事情に迫ります。

子育て中の専業主婦は全国に50万人以上

裕福な専業主婦とは違い、貧困に悩む専業主婦は妊娠・出産・子育てをきっかけに専業主婦になることが多いようです。子育て中の専業主婦の人数は、全国に推定50万人以上いるとされています。

日本では認可保育所不足が以前から問題になっていますね。妊娠・出産で産休中、または仕事をやめた母親たちが、子供を預ける場所がないために復職したり、再就職したりできない現状は、シングル女性にとってもとても深刻な問題です。

働きたい専業主婦は多い

夫の所得だけでは、節約を重ねてもなかなか満足のいく生活が送れないと嘆く専業主婦は多いのです。そして、専業主婦をしているからといって、働きたくない訳でもありません。

意外にも、専業主婦はむしろ、働きたいと言っている人が多いのです。それはなぜか。専業主婦も人間だからです。

世の中には、母親が着飾るのはよくないとか、母親なのにお化粧しているなんて母親らしくないなど、母親、とかく専業主婦に向けて女性・人間としての幸せを捨てさせようとする発言が多いように感じます。そしてそれは、苦労して子供を育て上げた子育ての先輩や、実母や義母の口から聞こえることもあります。

自分が辛酸を舐めて、全てを諦めて子育てしてきた人というのは、他人にもそれを望み、自由に楽しく生きようとする母親たちに過剰な制限をかけようとする人もいるのです。

専業主婦が働きたい理由は、自分のためだけではありません。筆者の家庭は、子供が3人いる5人家族です。子供に野菜を豊富に食べさせたい、2番目の子は少しアトピーの傾向があるので、お肌のためにおやつは添加物の多いお菓子よりフルーツを食べさせたい。

そんな子供のためを思った毎日少しづつの贅沢も、夫の収入だけでは続けていけないのが現状です。旬の果物は1つ300円以上する物もあるので、子供3人分で2つ買えば、もう600円の支出です。

そんな1つ1つの支出の積み重ねが、専業主婦の悩みとなり、結果働きたいと思うようになることもあります。専業主婦が働きたい理由は、自分のためというよりも、大半は家族・子供のためなのです。

じゃあなぜ働かないの?

専業主婦が働かない理由は、先程お話した通り、働きたくないからではありません。働きたいのに働かない。その一番の理由は、子供の保育手段がないからです。

認可保育園の待機児童への登録の仕方をご存じですか?認可保育園へ子供を入所させたい場合、保育園が定員いっぱいならば、待機児童として市町村の役所に登録する必要があります。その際、待機児童として登録するには、いくつか条件があるのです。

詳しい概要は割愛しますが、昼間に育児ができないような勤務形態をすでに行っている(会社や自宅で子供の保育が難しい仕事をしている)必要があったり、病気により保育できないと証明されていたり、出産・介護・災害などで子供の保育ができない事情がある場合に、申請ができるのです。

つまり、昼間家にいる専業主婦が外で働こうとした場合、すでに働いている状態でやっと市区町村の役所に待機児童の申請ができるのです。(無認可保育園の場合は各保育園の規定によります)

ですから、健康で外で働くことが可能な専業主婦は、当然子供を待機児童に登録することはできませんし、運よく待機児童に申請できたとしても、全国で巻き起こっている待機児童問題の根源である子供を保育園に預けて働く段階までいくのは、難しいでしょう。

専業主婦も働ける環境づくりを

専業主婦が働かない理由を、自己中心的な怠け心が理由だと決めつけるのはやめて下さい。私を含め、専業主婦の中には働きたいと思っている女性は大勢います。

日本政府も経済をよくしようという理由から、やっと重い腰を上げ、待機児童問題解消に真剣に取り組み始めたように見えます。しかし、この問題に切り込めるポジションにいる女性議員の方々には、働きたい専業主婦の気持ちが理解できるとは思えません。

日中パートタイマーとして働いている女性に向かって、『扶養の範囲内で収入を調整していること』を馬鹿にするような発言をした女性大臣もいます。

気持ちがわからないのなら、せめて私達のような働きたくても働けない専業主婦や、家計を少しでも助けるために働いているパートタイマーの主婦たちを馬鹿にするのはやめて下さい。

外で働くことを諦め、自宅で働くことを選ぶ主婦も大勢います。昨今のネットビジネスやクラウドワーカーの増加は、主婦が自宅で収入を得る手段としてその業界に参入しているからだとも思われます。専業主婦は働かないのではなく、働く手段がない、ただそれだけなのです。

政治の現場にも、私達市民のリアルな声が届くようになれば、日本の貧困問題をもっと効果的に解決していける政策が見つかるのでは?と感じてしまいます。

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1.3.5歳の子供たちを子育て中のかおりです。文章を書くのが好きで、アメブロの更新はほぼ毎日行っています。現在自宅でWEBライターをしています。論理的で根拠のある文章が好き。でも、ぐでたまの横にちょこっと書いてあるだらしない言葉も好き(笑)旦那とは大喧嘩もするけど基本ラブラブです。よろしくお願いします。引き寄せの法則・自分を愛する大切さについて書いてます→http://ameblo.jp/kira-kirakaorin

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