来月はハロウィンですな。
ってことで、今回は怖い絵本を御紹介。

なおみ

子供の頃、初めて図書館で読んだときは、読んではいけない物を読んでしまった気分になった。
絵本なのに絵ではなく写真で…文章も淡々としており……ひたすら怖かったのを覚えている。
ただ怖い物見たさで、何度も図書館で読んではドキドキした。
借りて家に持ち帰るのが怖かったので、図書館で読んではアンタッチャブルな物に触れてしまったような気分を噛み締めたものだ。
大人になってから読むと、ガラリと印象変わると言うか…過ぎ去っていく時の儚さと切なさを感じた。
が、やはり当時と同じように読んだ後はドキドキとするところは変わらない。
出版社と作者がコレを絵本として出版した意図を知りたいと、読んだ後は必ず思うほどインパクトのある作品である。

不幸な子供

最初から最後まで何の救いもない物語。
作者の意図など考えていては、エドワードゴーリーの作品は無意味なのである。
脳内を空っぽにして、ありのままの物語を受け入れなければならない。
深読みや考察など一切する必要はなく、ただひたすら文章を文章のまま読むことが重要なのだと思う。
不思議に思っても、救いを求めても、何を思ってもダメなのだと思わせる。
この世の中でこういう少女がいるのを否定できないのは、悲しい現実だと噛み締める作品と言える。
ちなみにゴーリーの華々しき鼻血のタイトルは秀逸すぎる。

悪い本

宮部みゆきの作品だから~っと、絵本コーナーで手にしたのが後の祭り。
人の中の黒い部分を故意に引き出すような…心の醜い部分を覗かれている様な物語。
どう考えても絵本コーナーに置く作品ではないが、何故か本屋には必ず置いてある。
子供が読んだ時の反応が気になるが、子供には絶対に読ませたくないと断言する。
いつかは知る人間の汚い部分を、それを知るのを少しでも遅らせたいと思うのは親心ではないだろうか?
ただ今の自分が悪い人間になりそうなときに、これを読めば逆に思い止まれそうな善を思い出させてくれそうな作品。

人殺しの女の子の話

漫画家の作品なので、子供向けではなく最初から大人向け前提の作品なのだと思う。
イラストは流石漫画家なので、計算されつくした洗礼さを感じる一作。
しかし内容は…やはり救いもない無邪気な悲惨。
何故人を殺してはいけないのか?という質問すら愚問であり、人を殺してしまうことに理由なんてつけてはいけない!と訴えかけられるような物語。
殺人と言う物語なのに、不思議と人を殺してはいけないと訴えかけられるとは不思議な話である。

絵本は教訓や優しさに包まれているものが多くあるが、人の闇を撫でるような作品もある。
それを無意味ととるか意味ととるかは、読み手の性格によるだろう。
ただ子供の頃に読んだ怖い本は、強烈なインパクトと共に心の奥底にとどまりやすい。
それが善と出るか悪とでるかは分からないが、それでも触れることで芽生える感情は大事だと思う。

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不妊治療の末、2011年8月に男児を出産。
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