家族が癌に?!そのときあなたは…

ここのところ芸能人が癌になったニュースが多く見受けられます。
北斗晶さん、小林麻央さん。最近では、小倉智昭さん、梅宮辰夫さん、ムッシュかまやつさんも癌であることを告白しました。
特に北斗晶さんや小林麻央さんはご家族も献身的に看護している姿がブログなどを見ていてもよくわかります。
今回は、もしも家族が癌であることがわかったときに、本人はもちろん、回りの家族が直面する心理の動揺について取り上げていきます。
もしもあなたが直面したとき、頭の隅にあると、少し、冷静になれるかもしれません。


エリザベス・キューブラ・ロス、悲観の5段階

「死ぬ瞬間」著者である精神科医のキューブラー・ロス氏は、何人もの死と直面している人々と面談をし、5段階の死を受け入れるプロセスがあることを、発見します。
これを悲観の五段階と言います。
しかしこれは死を受け入れるプロセスだけではなく、大きなショックを受けた人がその出来事を受け入れるプロセスでもあると言われています。
実はこの研究は様々あって、12段階とするものや4段階とするものもあります。
今回は悲観の五段階を基に患者家がどのような気持ちになるのか、心の動きにスポットを当てていきます。

第1段階:「否定と孤独」

癌という事実を拒否し否定する段階です。
大きな焦りや無力感、例えようのない不安感におそわれる時期で周囲から距離を置くようにもなります。
また癌の事実を否定するために病院を転々とすることもあります。

「うそだ、信じられない!!」
「きっと何かの間違いだ!」
など。

第2段階:「怒り」

否定しきれない事実だと自覚し、「なぜ自分(家族)がこんな目にあわなければならないのか」と問い、怒りを感じる段階です。
神や他の人間に対する怒りや恨みや、他者へのねたみ、憤りという感情が表れます。
患者本人への怒りとして表れることも。
☆周りの人から見ると不当な怒りのように感じられることもありますが、信じがたい、受け入れがたい事実を受け入れるという大きなストレスを抱えた不当感から、それを負わされたという怒りは自然なことなのです。

「この世には神も仏もない!なぜ神(仏)は家族を病気にさせたのか!」
「なぜあの人は元気なのに、自分(家族)がこんな目に!」
「なぜもっと健康に気を配らなかったのか!」
など

第3段階:「取り引き」

癌の事実を避けられないかと、交渉しようとする段階です。
信仰心のあるなしにかかわらず、神仏にすがるようになります。
すこしずつ過去をふり返り始めるのもこの時期になります。

「何でもするから病気を取り消してほしい。」
「全財産寄付するからどうかもう少し待って欲しい」
など

第4段階:「抑うつ」

これだけ願っても祈っても、家族が病気であるという事実が避けられないことを自覚し、痛烈な虚無感や孤独感、不安感に苛まれ抑うつ状態となる段階です。
やがてうつ病となる場合もあるので周囲は注意が必要です。
「あんなに苦しんでるのに自分はなにもしてあげられない」
など

第5段階:「受容」

穏やかに家族の病気を受け止められるようになる段階です。

いかがだったでしょうか?
例えばあなたが何かに失敗したとき。
うそだ!と思い、なぜ自分だけが失敗したのか、成功するためには何でもする!と願い、それが叶わないと自覚したとき深く落ち込み、ふさぎこんだでしょう。
やがて、別の方法を見いだしたり、または前向きに再チャレンジして受け入れたり、乗り越えて来たのではないでしょうか?
もちろん、すべての人がこの段階を経験するわけではありません。
また一方通行ではなく、行ったり来たりを繰り返したり、時には段階をすっ飛ばしたりもします。
私は最後は受容ではなく、「共存」であってもいいと思っています。現実は受け入れられることばかりではありません。しかし受け入れられなくても、事実は事実なのです。
ですからその事実と共存していくのです。

人間は見通しが立たないと不安になったり、恐怖心をおぼえるものです。
しかし、知ることで覚悟を決めたり、心を落ち着かせて不安や恐怖の対象に挑む力になることもあるのではないでしょうか?
今回の悲観の五段階は元々は癌患者などと面談を重ねて発見されたものです。
ですので、家族はもちろんですが、癌に直面した患者本人も同じような心の経過をたどると考えられています。
あなたの愛する家族が癌であることがわかったとき、その家族がいまどの段階で病を受け入れつつあるのかわかることで、きっと家族も患者の気持ちを受け入れやすくなるはずです。

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