毎週日曜日午後2時から(遅い時間帯ではない)という好条件から弓道の体験申し込みをした私。

既に何年かドイツにいるにも関わらず、超小心者の私はとてもドキドキしていました。弓道をするということよりも(皆と頑張って話さなければ!!ドイツ語!)の方が大きかったです。事前にホームページの写真も少なかったのですが何度も見ました。

(そうか!こういう人達がいるわけね!)。(上手く皆とドイツ語で話すんだ!)肝心の弓道のことよりもそんなことばかり思いつつ体験に向かいました。

そして唯一の問題はちょっと遠いということ。電車やバスを乗り換えて1時間ちょっと。まあそこまで遠いというわけではないのですが、習い事という点でついつい今日はさぼっちゃおうかな~なんて思わないだろうか?なんて既に考えていました(汗)

でも後から考えてみると、これはなかなか大変なことだったんですよね。何せ弓道ですから、弓矢を持って行かなければならないからです。でも私の場合はその問題がとても運良くすぐに解消されました。これについては後で書きます。

ドキドキしながら弓道の練習が行われる小学校の体育館へ向かいました。

徐々に見えてくる入口。立っていたのは一人の若いドイツ人男性でした。どうやら鍵を持っていないようで他の人達が来るのを待っていました。5分くらいだと思いますが、私にしては何か一生懸命会話をしていた気がします(汗)

正直何を話したのか殆ど覚えていないのですが、最初は丁寧に自己紹介をした気がします。今ではドイツ滞在歴ももうすぐ10年になる私ですが、この時この10年でたったの一度だけ言われたセリフが「君はドイツで生まれ育ったの?」

今でもとても嬉しい一言です。私のドイツ語が褒められたーとその後有頂天になった気がします。覚えていないのですが多分私の事なので、行く前にどうやって話そうかシミュレーションをして行ったんだと思います。そして話したのもたかが5分程度。内容も自己紹介や弓道に関する質問等だったからだと思うのですが、ネイティブに言われたことがとても嬉しかったです。

そうこうしていると次々と人がやってきました。夫と初めて会ったのはこの時です。

ドイツで挨拶と言えば一般的に相手に手を差し伸べながら「ハロー、○○(大抵苗字は入れず名前のみ)」。握手をしながら笑顔でしっかりと相手の目を見ます。


次から次へと言われる名前。その時点では一度だけメールを交わしたことのある夫の名前しか頭に入りませんでした。

当時の部員数は実に少なく、定期的に来ていたのは、夫、夫の妹(最初の頃彼女だと思っていた)、小柄で太っちょなおじさん、日本語学専攻の男子大学生だけでした。他に時々顔を出していたのが70歳前後のおばあさんと、このクラブを作った年配の男性。初めに挨拶した男性は他の弓道クラブ所属の大学生で、たまたまこの日練習に参加しに来ていただけでした。


ドイツで弓道は、柔道、空手、剣道など他の武道に比べてそこまで人気がなく、その代わりドイツ全国の部員同士が顔見知りだったりします。練習回数もどのクラブでも週に1,2回程度なので、試験前などにもっと弓を射りたい!という時には、他のクラブでの練習をお願いする人も少なくありません。

初日で体験したことは主に皆が射る姿をただ見ていることでした。なのでこれといって説明することがありません(笑)


そしてその日一番印象深く、これが結婚まで至るようになったきっかけだと思う会話がこれです。

夫の妹「どこに住んでいるの?」
私「○○市です」
夫の妹「○○市のどこら辺?」
私「(分かるかなー?)△△なんですけど」
夫の妹「△△のどこ!?」
私「え?」
夫「(笑)実は僕らの家も△△にあるんだ」
夫の妹「そうなのよ!(笑)今日は電車で来たの?帰り送って行きましょうか?」


なんと徒歩圏内のご近所さんでした(笑)



夫の妹は実家暮らし(正確には実家の一階に一人で住んでいた)で、夫はそこから徒歩数分のところで一人暮らしをしていました。

車中では、私のアパートは農場の近くで、えっと布団屋さんのとこを左折するんですけど、などととっても地元の会話でした(笑)

そして無事に私の住むアパートに到着した時に、夫の妹から「もし続けるつもりだったら一緒に行かない?」と嬉しいお誘いが。快く承諾しました♫

この時の夫に関して印象に残っていることは、車の中で夫が何度も「弓道を続けたいと思う人は実に少ないんだ。皆一度見学には来るんだけどね、次からは来ない。もし興味がなかったらそれでも構わないから。」と言っていたこと。

あまりに何度も言うので行かない方が良いのかと少し思ったほどでした(笑)

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aepfelchen このユーザーの他の記事を見る

弓道で知り合った超世話好きなドイツ人男性と結婚。
1歳5か月の女の子育て中。
先月から過保護な義両親と同居を始めました。

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