スマホ育児でもいいじゃない?

最近では、外出先で、スマホ片手に赤ちゃんをあやすお母さんをよく見かけるようになりました。ラインやSNSの返信、ゲームに夢中なお母さん、多いような気がしますね。

だって、夫や友達、両親との連絡にも役立ってるし、育児の困り事、わからないこと、すぐ検索できるし。

スマホゲームだって、ちょっとした貴重な息抜き時間だし、友達とのコミュニケーションにもなるし。

献立に困っても、すぐに調べられるし。

こんなに育児にも快適便利なスマホ育児、断然あるあるでしょ?!

わかりますー。
かくいう、わたしもiPad片手にこの記事を書きながら、タブレット育児中でして‥。

お母さんーって話しかけられて空返事しかしてなかったわ。人のこと言えないー。

でも、ちょっと待って!
赤ちゃんを見つめず、スマホを見つめる時間が長くなってはいませんか?

最近では、スマホ依存症と呼ばれて危惧されるスマホとライフの関係性。
ラインやSNSの書き込みが気になり、チェックする習慣に中毒性があるとも言われています。

子どもにスマホを与える、スマホ育児の弊害はよく話題にあがりますが、では、お母さんがスマホにばかり注目している場合のスマホ育児はどうなのでしょうか?

今回は、お母さんがスマホに注目し過ぎてしまう方のスマホ育児に着目してみましょう!

授乳から始まる見つめ合う関係

新生児の赤ちゃんは、まだ視力は低く、ぼんやりとした視界の中で、両目と口のような三つの点を示すようなものに興味を持ち注目します。

そのうち、視力も上がりはじめ、赤ちゃんの目線から30センチメートルほどの範囲の中に入ることで、赤ちゃんの視界に入ることができるようになります。

その距離感に最適な、授乳で見つめ合うという時間を共有することで、お母さんの顔と認識し、愛着を持つようになります。

自分と自分以外の人・もの、二項関係の概念にもつながっていきます。

抱っこ抱っこで辛い時期でも、授乳中の我が子の微笑みは、疲れも吹き飛ぶ、何にもかえがたい宝物ですよね。


共に同じものを見つめる「共同注意」

・共同注意  子ども-対象-他者の3者の間での注意のやり取り
子どもと大人が見つめあう段階から、同じモノ(対象)を見るという段階にうつるということです。共同注意は9か月ごろからできると一般的に言われています。例えば、指差した方を見る、欲しいものを指差す、からっぽになった茶碗を見せる、「ちょうだい」「どうぞ」というやりとり、自分が持っているおもちゃをお母さんに見てほしいときにお母さんを見ておもちゃを見るというのも同じような発達からあわられる行動です。

出典 http://www.pref.toyama.jp

江戸時代の浮世絵に描かれる、親子の絵には頻繁にこの共同注意の場面が現れていると言います。子どもと共に、おもちゃを眺めたり視線を共にする様子が、母と子を象徴するかのように、昔から描かれているのです。

子どもと共に何かを指差し、同じものを見つめる。
これは何だよ、これはあれだよとそのものの情報を伝える。
子どもが言葉の意味や文化を知ることにつながるわけです。
母親が指差し、子どもと一緒にものを眺めるという事が教育の始まりとも言えそうです。

さらに、そのものについて、一緒に笑いあったり、憂いたりすることで、共有する、共感するというコミニュケーションの第一歩にもなります。

発達障害の中には、この共同注意の機能が脳機能としてうまく働かないために、他者への共感ができないという症状がある場合があるそうですが、自閉症の一部にはこの共同注意が発達していないために起こっている場合もあると言われることもあるようです。


スマホから目を離す時間を作って一緒に見つめましょう

大切な赤ちゃんのコミニュケーション発達の第一歩、共同注意、ご存知でしたか?

特に、見つめ合うという、二項関係が成立した後の、9ヶ月からの時期には、たくさんの色んなものを一緒にみつめてたくさん話しかけてあげましょう。
言葉の意味や情報をたくさんインプットしてあげることにもつながり、文化や情操の教育にもつながることでしょう。

スマホを使う便利さはもちろんですが、スマホから目を離す時間を作り、共に同じものを見つめ、おしゃべりする、共感する楽しさを子育ての中で味わってみませんか?

互いの共感から、日々成長する子どもの感情の豊かさを感じて、素敵な子育て時間を楽しみましょう!

この記事を書いたユーザー

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NPO北海道ネウボラ代表をつとめています。
2006年生まれの長女と2009年生まれの長男の育児中です。
2015年12月に市民活動団体「北海道ネウボラ研究会」を立ち上げました。
元SEですが、現在はコールセンターと放課後児童デイ支援員、webライターのお仕事の他、地域の子育てサロンや乳児院でのボランティア等しています。

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