2016年9月4日の朝のNHKニュースで、来年から文部科学省は学びたい意志のある学生希望者全員に無利子奨学金を給付する方針だと報じた。

奨学金にも色々ある。企業が出すもの、学校自体が出すもの。地方自治体が出すものや慈善事業団体の出すもの。
NHKのニュースのは国の出す奨学金のものだ。

高校、大学に進級したいが家庭の経済的状況から難しい場合、学生の通っている、または通っていた学校から申し込む形となる。

奨学金は、給付型、貸与型がある。

色々な奨学金の中では、給付型(つまり、返さなくとも良い)と貸与型(将来、返さなければいけない)がある。

給付型の奨学金は、枠も狭い。
なので、奨学金制度を利用するほとんどの学生が貸与型の奨学金を利用することになるわけである。

奨学金と言えば聞こえはいいのだが、貸与型奨学金は、つまり、ローンなのだ。
社会に出てから、コツコツと本人が返していかなければならない。

貸与型にも、無利子、有利子の2つがある。

貸与型奨学金にも2つある。

無利子のものと、利子を付けて返さなければいけないもの。

これはどういうことかと言えば、家庭の経済的理由で奨学金を借りたいと申し込むと、学力選考がある。
今までは無利子の奨学金を受けるには一定の学力選考と制限があった。学力が上位で、かつ、学びたい意志が強いと判断された場合は無利子の融資を受けることができる仕組みだ。

それの選考に漏れた場合、有利子の奨学金でもいいと申し込んでいた人は、有利子で奨学金を受けれるという仕組みであった。

それが、来年から、希望者全員に無利子で貸与すると国は言っている。
学びたいものには朗報に聞こえるが、いま一度、よく考えてほしい。
奨学金は無利子でも、つまりはローンである。

奨学金は借りたら10年以上の月日を費やし返していく。

私も奨学金を借り、短大へ進んだ。
幸い、学力選考に通ったので無利子の奨学金を借りることができた。
しかし、2年間借りただけだが、返すのは実に10年かかったのだ。

これは、借りた額や年数に大きな差もあるのだが、なかなか返すのは大変なのだ。

無事に就職出来た時は返すのには困らなかったのだが、10年という長い月日。私も途中で結婚をし、妊娠と出産を経験した。その間の奨学金返還は、自分も積極的に働くことが出来ない上に、育児にお金もかかる。
無事に返し終えることができたのは、主人の理解もあった。

今後、無利子奨学金制度を利用できる幅が広がれば、利用者も増えるだろう。

だが、現在は大学を出たからと言って、必ずしも就職できるとも限らない厳しい現実がある。

奨学金制度を利用するということは、10年後の自分の将来も見据えた上で決めてほしいと思うのだ。

将来を見据えて学ぶ意志を持つということ

我が子にもたびたび言っている。

将来を見据えた上で何を学びたいのかを探せと。

やりたいことが見つからないから、とりあえず大学へ行きたいという考えで奨学金を借りるには、現実的にリスクが高い事を肝に銘じてほしい。

貸与型奨学金はローンである。
借金なのだ。

目標を達成するために学びたい学生にはありがたい制度。
いま一度、よく考えて利用したい。

学ぶ場を広げるということ

なんにせよ、経済的に余裕のある家庭のほうが、より良い学びの場を得られるのは昔も今も変わることはない。

学びたいという本人の意識向上が大前提だが、今の日本ではその意識を持たせるのは少々力不足だ。

高校、大学への進学時だけ救済するような奨学金という一過性のシステムで終わることなく、国全体で、手厚く子供を育成するシステムを改善していけたら、と思うのだ。

子供のために、親は稼ぎたくても保育園の利用はできないという、待機児童が減らない現実。

経済的な悪循環から抜けだし、勢いのある日本にするにはどうするか。

更に、学びたいという意識の高い子供に、借金をさせることではないだろう。
1人の親として、子供の成長に平等な、学びの場が与えられる未来を望んでいる。

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湘南在住。2児の母。

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