京都・丸太町に、「チャーミングチャーハン」という中華料理店がある。店名からもわかるように、チャーハンがいち押しの店である。

どれほど押しているかというと、定食以外の全メニューを+200円で、「チャーハン付」にできる。

醤油ラーメン、チャンポン、焼きそば、野菜炒め、ニラ玉炒め、ホイコーロ、餃子、シューマイなどに、たった200円を足すだけで、チャーハン付になるのである。

非常に良心的である。この店は数年前からあることで話題となり、全国から客がやって来る。なぜ、わざわざ遠くからやって来るのか。

チャーハンが特別に美味しいのか。失礼ながら、絶賛するほどではない。では、なぜ話題になるのか。実は、メニューに秘密がある。

定食以外の全メニューに、「チャーハン付」があると書いた。そこで、中華料理店のメニューを想像してみて欲しい。

麺類や一品料理だけではない。当然、ご飯ものもある。中華丼、麻婆丼、天津飯……。そう、これらのメニューにも「チャーハン付」と書かれている。ご飯にご飯。注文する人はいるのだろうか。

そして、忘れてはならない中華メニュー“焼飯(やきめし)”。このメニュー表に、ハッキリと書かれている。

『焼飯(チャーハン付○○円)』。

このメニューが、大きな話題となったのである。

焼飯とチャーハンは違うものなのか。いや、まったく同じである。なぜ、漢字の“焼飯”とカタカナの“チャーハン”という表記が混在しているのかは謎だが、このメニューを注文すれば、チャーハンが2つ出てくるのである。

これはもう、笑うしかない。話題にならないはずはない。ブログやSNSで拡散され、テレビでも紹介されるようになった。

この店を初めて知った時には、一時的なブームで終わるかもしれないと感じたのだが、その後も繁盛し続けている。

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1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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