・この究極の選択にどう答える?

出典 https://youtu.be

目の前に2つの選択肢があります。
二つに枝分かれした線路、右側の線路では5人の作業員が線路上で作業中でした。反対側には1人だけ作業員が線路上にいました。そこへ電車が右側の線路に向かって走ってきました。アナタは向かってくる電車の方向を切り替えることができます。
このままほおっておいては、5人が電車にひかれてしまいます。5人を助けるために1人を犠牲にすべきか。どちらを選択しますか。

・長年議論が続いた命の問題

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この究極の選択をよぎなくされる列車の話のことを英語で「Trolley problem」(トロッコ問題)と言います。欧米では道徳を学ぶためによく学校の授業の教材にするお話です。1人の命は5人の命よりも軽いのか。人の命の重さは人数の多さで決まるのでしょうか。

これに驚くべき一つの結論を出した男の子がいました。

・答えを出すのが難しいトロッコ問題

トロッコ問題(トロッコもんだい、英: trolley problem)あるいはトロリー問題とは、「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学の思考実験。フィリッパ・フットが提起し、ジュディス・ジャーヴィス・トムソン 、ピーター・アンガーなどが考察を行った。人間がどのように道徳的ジレンマを解決するかの手がかりとなると考えられており、道徳心理学、神経倫理学では重要な論題として扱われている。

出典 https://ja.wikipedia.org

大人でも答えを導き出すのが難しい子の問題に、男の子はどう答えたというのでしょうか。

1.息子に問う父親

出典 https://youtu.be

ニコラス君は2歳の男の子。父親は倫理学を教える先生で、その日学校でトロッコ問題を大事にした道徳の授業を行いました。家に帰ってきた父親は電車で遊ぶ息子のニコラス君を見て、息子はどんな答えを出すのだろうと興味を持ったのです。

そして、ニコラス君にトロッコ問題の話をしてどうするか聞いてみたのです。

2.すると手を出した先は…

出典 https://youtu.be

するとニコラス君は、迷うことなく左の線路にいる1人の従業員に手を出しました。彼をどうするのでしょうか。

3.右側の線路に移した

出典 https://youtu.be

なんと、5人がいる側の線路に移したのです。
そうか、これで電車が左の線路を走れば全員助かるという事なのですね。
…と思いましたが、彼がしたいのはそういう事ではないようです。

4.走ってくる電車

出典 https://youtu.be

え、え、まさか。

5.衝撃の展開

出典 https://youtu.be

ガシャン!
人間に例えられたオモチャが音を立てて飛ばされていきました。

出典「Trolley problem」

こんなことって…!
まさかの6名全員が電車でひかれるという結末を選んだニコラス君。ニコラス君の発想は多くの大人を驚かせました。

・こちらが動画です

出典 YouTube

この動画は、2016年8月31日にYoutubeに投稿されたばかりの動画ですが、すでに510万回再生を突破しています。
一見突拍子もない選択をしたように見えるニコラス君、大人たちは思わず目が点に。

日本でもこの動画を拝見された方は「まさか…!」と驚かれている様子です。

・考えることを放棄?

一見考えることを放棄したかのようなむちゃくちゃな行動に見え、さすが子どもだわ…とあきれてしまう方もいらっしゃるようでした。

しかし、思考を変えるとこの行動には深い意味があるようにも思います。

1.誰かの命のために誰かが犠牲になるのはおかしい。全員が運命を共有すべきだ。

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誰かの命が、他の人の命を救うために使われてもいいのか。そんなことを考えさせられます。
そしてあえて全員生きる道ではなく、全員電車にひかれる道を選択したニコラス君。この社会に対して抗議しているようにも思えてきます。

2.1人か5人か選んでいる時点で間違っている

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そもそも、この議論の前提である1人が5人かどちらかを助けることを選択しなければないというその「選択」する行為が間違っているという事なのかもしれません。
命を「選択」をしようとする人は間違っている、そんな考えならばあなたたちは人間として死んだも同じというメッセージが聞こえてくるようです。

・納得できるか

確かに、それは正論かもしれません。
しかし大人は現実的です。実際にトロッコ問題と同じ現場に遭遇した時、選択しないなんてことが果たしてできるのかと考えてしまいますね。

・線路にいるのが自分の家族だったら

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例えば、左の線路にいる1人が自分の子供や親だったらどうしますか。ニコラス君の選択のように6人全員運命を共に…なんて言ってられないのではないでしょうか。また、大事な人を1人犠牲にして5人を助けるなんてこともできないのではないでしょうか。
あるいは、右の線路にいる5名のうちの1人が恋人だったらどうしますか?電車の行き先を切り替えて5人を助けてほしいと思うはずです。

もしくは、自分自身が線路の上にいる可能性もあるのです。自分が命の危険にさらされていたとしたら、なんとしても命を助けてほしいと思いますよね。そんなとき、どうしても他人の命と天秤にかけてしまうのではないでしょうか。

・命の重さとは何なのか

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人の命の重さは人数では計れません。
あなたにとっては大切な命でも、他人にとってはそうでもないという感じ方の差があるということです。逆に言うと、あなたにとっては他人の命でも、誰かにとってはかけがえのない命であるということです。

わずか2歳のニコラス君がここまで考えて行動したのかどうかはわかりません。本能的に行動したのかもしれませんね。子供の行動には本当に驚かされますね。
命の選択を迫られたとき、私たちはどうすべきなのか改めて考えさせられる動画の紹介でした。

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