さあ、新学期が始まりました。夏休み中はあまり気にならなかった子供たちのダラダラぶりに「いつまで寝てるの!?」「宿題やった!?」と子供たちを怒りまくっています。
 仕事に行けば、上司と後輩の板挟みでさらにイライラ・・・
 この間も、子供が翌日の学校の準備をしていない、ってただそれだけのことで怒りが爆発してしまいました。そして、子供たちが寝た後で自己嫌悪しまくりです。
 「怒り」ってどう取り扱えばいいんでしょう?

怒りを感じたらまずは6秒待ってみる

怒りのピークの6秒間は、言い返したり、し返したりせず、やり過ごします。

出典 https://www.angermanagement.co.jp

そもそも、人間はそんなに怒りが長続きしないそうです。怒りがピークに達しているのはわずか6秒。この6秒をやり過ごすことができれば、怒りはひとまずクールダウンする方向に向かい始めるとか。

なるほど~と思って早速試してみました。
でも・・・あれ?6秒たっても、腹はたったまま。怒りの感情は収まりません。相変わらずイライラしています。

そうなのです。6秒たっても、怒りは消えません。
この6秒は、怒りが消え去るまでの時間ではなく、最悪の事態を防ぐための時間です。
カッとなって、ひどいことを言ってしまった、相手を殴ってしまった、物を壊してしまったなど、後悔する事態を防ぎ、よりよい対応ができるまでの時間なのです。

出典 https://www.angermanagement.co.jp

そう言われてみると、6秒待つことで、「馬鹿じゃないの!?」というような、相手を攻撃するセリフは、タイミングを逸して出てきませんでした。

6秒をやり過ごす自分なりの方法をみつけるといいみたい

 とはいっても、イラッとして湧き上がる怒りの感情を、6秒とはいえ爆発させずにやり過ごすのはなかなかハードルが高いもの。
 しかし、感情にまかせて怒りをぶちまけ、後から自責の念にさいなまれるのもつらい・・・というわけで私が実践してみたのは次の方法です。

1.深呼吸する

 私の場合、イライラしているときには呼吸が浅くなっていることが多いので、深呼吸してみました。ヨガの要領で、吸うよりも息を吐くことに集中してやってみると、呼吸することに意識が向いて6秒を乗り切れました。
 でも、あまりにもカッとした時には、深呼吸のことは忘れてそのまま爆発してしまいました・・・

2.目をそらす

 怒りたい相手が見えていると怒りがどんどん涌いてくるので、視線を相手から外すようにしました。さらに「1・・・2・・・3・・・」と数を数えると意識が相手から一瞬それて有効だったと思います。この方法は職場でわりと役に立ちました。

3.トイレにこもる

 これは特に子どもにイラッとした時に有効だった気がします。別にトイレでなくてもいいのですが、「はあ!?」と思ったときに自分から動いて子どもを完全に自分の視界からシャットアウトすることで、少し冷静になれました。トイレに行くまでに6秒たっちゃうし。

 イラッとした時に、怒りを「逃がす」自分なりの方法を持っておくと、その場で爆発する回数が減って、結果的に自分の後悔が減った気がします。
 もちろん、爆発しないだけでイライラがなくなるわけではありませんが、時間がたてば「あ、意外にたいしたことなかったな」と小さくなっていくイライラもあることが分かってきました。

「イラッとした気持ち」をため込むのはNG!病気の原因にも

 米国立老化研究所は、イタリアのサルディーニャ島の14~92歳の5614人の男女を対象に性格テストを行った。その結果により「怒りっぽい」グループと「温厚・寛容」グループの2つに分け、それぞれ調査したところ、「怒りっぽい」グループのほうが「温厚・寛容」グループよりも、心臓発作や脳卒中を引き起こす頸(けい)動脈肥厚が多くみられた(出典=Hypertension;2010:56(4),612-622.)。

 国内でも大阪府立健康科学センターの研究で、怒りを内にためやすい人は高血圧症リスクが高くなるという疫学研究結果が報告されている。秋田、茨城、大阪、高知の4地域の住民を対象に、高血圧者4970人を4年間追跡調査した結果、男性では怒りを内にためることが高血圧発症リスクを1.5倍高めるという(出典=心身医学;2004:44(5), 335-341.)。

 また、昨年3月には、米ウォールストリートジャーナルが「怒りの感情は、心臓発作を起こすリスクを通常より8.5倍も高める」という研究結果を報じている。この記事によると、オーストラリアの急性心血管診療所が、心臓発作を起こした300人以上の患者を対象に、発作が起こる前の48時間に「なんらかの怒りの感情を経験していたかどうか」を質問した。その結果、激しい怒りの感情を経験した人は、2時間以内に心臓発作を起こすリスクが通常よりも8.5倍も高いことがわかったという。

 このように、「怒り」に振り回されていると、我々の「健康」面においてもマイナスになる可能性が高いわけだ。

出典 http://style.nikkei.com

「あんまり怒ると血圧が上がるよ~!」などと冗談で言ったりしていましたが、本当に高血圧や心臓発作の原因になりうることが、疫学研究で分かってきたんですね。怒った自分自身の精神的なダメージも大きいのに、命までかかってくるとは!

怒ったっていい。怒りのT.P.O

 「重要なのは、怒らないことではありません。私自身もそうですが、ささいなことでつい怒りを感じてしまいます。怒りは感じてもいいのです。『怒らなくてもいいことは怒らない』『怒る場合も表現方法や場所を選ぶ』といった怒りのマネジメントが必要なのです。」

出典 http://style.nikkei.com

これは、日本アンガ―マネジメント協会の代表理事、安藤俊介さんの言葉です。「怒り」は自然にわいてくる感情ですから、「怒ってもいい」言われるとちょっと安心します。大事なのは、「いつ、どこで、どんな時に」怒るのか。ということなんですね。

愚痴だって大事。だってお互いさまだもの

 以前、私は、ある仕事のチームで、非常にストレスのかかるパートナーと仕事をしなければなりませんでした。
 常にイライラしていた私の愚痴を聞いてくれたのは、家族や学生時代の友人でした。私たちは、自分のイライラをちょっとおおげさに脚色したりして、お互いに仕事の愚痴を言い合ってはストレス解消していたのです。話しながら、自分の気持ちが整理できることもありました。
 愚痴って、言いたくないし聞きたくない、って傾向があると思いますが、大爆発する前にお互いが愚痴を言い合うことは、決して悪いことではないと思うのです。

まとめ

 いかがでしたか?ある調査によると、大人は1日4回はイラッとしているそうです。 私も、「怒らなくする」のは無理ですが、「怒りを逃がす」ことはできるかもしれません。「怒り」の感情が自然に発生するものであるなら、「怒り」とうまくつきあっていったほうがおトクですよね!

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2人の娘の母であり、食べることが大好きな主婦。
管理栄養士と農学博士の資格を活かして、大学の非常勤講師もやっています。
講義や実習を通して学生さんから出てきたいろんな疑問を一緒に考えていくのが、今とっても面白いです(^_^)
日々雑多な出来事をつづったブログ「日々是好日☆あるがまま」もよろしくお願いしますm(_ _)m

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