ネット上で何かを手に入れる手段として通販やネットオークション、フリーマーケットなどの利用が考えられます。
そんななかで、「物々交換」という手段を提供するアプリが登場したので、取材しました。

まずはアプリのダウンロードから

出典記者撮影

アプリの名称は「Clip」。物々交換というキーワードで検索するといいでしょう。
iPhoneのみの提供のため、残念ながらAndroidでは利用できません。
また、iPad向けのアプリも提供されていないので、iPhone専用のアプリで検索すればiPadでも利用できます。

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そもそも金銭のやり取りがないので、詳細な個人認証は必要ありませんが、最低限の本人確認としてSMSでの認証を行います。
また、各種SNSを登録できますので、多くのSNSを登録している出品者は相対的に信用度が高いというのが現状です。

意外といいものが出品されている

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アプリを開いてみると、以外にも実用的な良い物が出品されているので見るだけでも楽しめます。
記者も実際に欲しいものを探すために、誰かが出品してくれるのを待つので結構時間がかかりましたが、「果報は寝て待て」の気の長いスタンスで待ちましょう。

開発者に話を聞いてみた

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開発元の株式会社ドリコムはゲームを作っている会社です。
プロジェクトインベンション部長の松江好洋さんと、同部の新井崇史さんさんに話を聞きました。

--このアプリでのビジネスモデルはどのようになっているのでしょうか?
「現状ではこのアプリでの収益はありません。会社としていろいろなことをまずはやってみようということもありまして、物々交換という世界で初の本格的なアプリを提供して市場を広げたいと思っています。もちろん将来的には定額の手数料や広告での収益を考えていますが、現状ではまったくの無料で利用できます」

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--市場を活性化させるためにどのような施策を行っているのでしょうか?
「まずはアプリを知っていただいて、交換するという体験をしていただかなくては安心して物々交換の世界には入っていけないと思っています。そのために、クリッピーというこのアプリのマスコットの名で公式アカウントを持っています。そのアカウントを使って当社のノベルティグッズなどを交換対象として出品しています。これは体験をしていただくための交換品ですので、みなさんは何を出品されても結構です。また交換したものを公式アカウントで再出品することもしています。また、ゲリラ的に結構いいものを突然出品していますので、公式アカウントは要チェックです」

--交換をする方はどのようにされているのでしょうか?
「お互いにイイねをすると専用のチャット画面に移行してやり取りが行われます。交換の意思が成立した時点でアプリの介在は終わりますのですべてを把握しているわけではありません。しかし利用者さまのお話を聞いてみると、私達も驚いているのですが、意外にも手渡しが多いということなのです。もちろん首都圏での話なのかもしれませんが、住所・氏名を教えて郵送や宅配料を支払うよりも、駅や人の多い場所で直接会ってその場で手渡しをしたほうがいいという方が多いようです。これは金銭のやり取りがない物々交換ならではの新たな受け渡し方法なのかもしれません」

--交換以外にも方法はないのですか?
「あげますや、貸しますというのもありますが、貸しますはあまり利用は多くないようです。また、チャットで交渉ができますのでお互いの価値観が合わない場合はそこですりあわせることもできます」

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--アプリをどのように活用して欲しいですか?
「自分自身では不要品に近いものでも、他人にとっては価値のあるものかもしれません。本来はその価値観を図る目的で共通の価値としての貨幣というものが発生し高度に成長したのが現代社会の姿です。しかし、人それぞれ価値観は違いますのでプライスをつける側と購入する側とで値段のみの交渉になってしまいます。物々交換は欲しいものを探す、あるいは価値を認める人に提供するのも活用方法の主流だとは思いますが、わらしべ長者的な活用方法も面白いと思っています。金銭が介在しないのでもっと気軽に高官に交換を重ねて、物質的な面だけではなくて心理的に豊かなライフスタイルを築いていく一助になればと考えています」

最初は不要品ばかりの「粗大ごみ市場」なのではないかと思っていた記者ですが、実際に見てみると決してそんなことはなく、参加者がそれぞれの価値観で出品されてものを判断して交渉を成立させているのを見て、高度にシステム化された経済社会の中にあってお金だけではない「経済の先祖返り」なのかもしれないと考えました。
手始めに、公式アカウントと物々交換をしてみることから初めてはいかがでしょうか。

執筆記者 古川智規(フリーランスライター)

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