「スープが気に入らない時は、店を開けないよ」。そんなラーメン店主がいる。

それほどこだわりがあるスープなら飲んでみたい、とラーメンファンは思う。やがて、口コミが広がり、行列のできる店となっていく。

実に“ウザイ!”。

いつも同じスープを作れないのは、ヘタクソだからである。

だが、裏を読むと、注目されるためのポーズではないのか?

「うちのスープに合うように、自家製麺でやっている」。

プロである製麺所に頼んだ方が、本当に合う麺を作ってくれる。素人が短期間でプロを超えることはできない。

結局は、自己満足でしかない。

しかし、自家製麺だと言われると、客は“どこか違う”と納得してしまう。

違うのは当たり前だ。素人なのだから。

実に“ウザイ!”。

「ラーメンづくりというのは、ショーと同じ。短いステージのために、何百回何千回と練習を積んで、お客さまの前に出て行く」。

あぁ〜“ウザイ!”。

手間ひま掛けて安く提供している、その努力は認めるが、たかがラーメンである。「あぁー美味しかった!」となれば、それで良い。店主のゴタクはいらない。

されど、されどである。

このゴタクに客は惹かれる。興味を持ってしまう。

何も語らなければ、こだわりは見えない。こだわりが見えないと、人は集まらない。集まらなければ、口コミも広まらない。つまり、行列もできない。

どれだけ美味しいラーメンを作っていても、店は潰れる。

競争の無い地域なら、無口な店主でも流行るかもしれないが、ライバルだらけのいま、とにかく目立たなければ、競争のステージに立つこともできない。

確かにウザイ店主たちだが、自己アピールの方法を身につけているのである。見習うべきかもしれない。

この記事を書いたユーザー

佐藤きよあき このユーザーの他の記事を見る

1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

得意ジャンル
  • 社会問題
  • ライフハック
  • 広告
  • グルメ
  • 料理
  • 暮らし
  • コラム

権利侵害申告はこちら