日本政府が、あえて社会保障に力を入れなかった理由

1900年、パリ万博のころ、ヨーロッパでは社会保障制度が整いつつありました。

当時の内務省の官僚だった井上友一は欧米の列強諸国に追いつくため、富国強兵政策を強く推進していました。

社会保障制度のためにお金をまわすなんて…そう考えた井上は【風化行政】思想を打ち出しました。

いわゆる二宮尊徳の"報徳運動"です。

これにより、日本国民に隣保相扶の精神を叩き込みました。

簡単にいうと、親子とか近所とかで助け合って何とかすることが一番いいことだと思わせたのです。

社会保障は後回しにし、経済発展や軍事力の強化に力を注いだのです。

お年寄りは、家で家族が面倒をみるものだ

今でこそ、こんなことを堂々と言う人はいませんが、20年ほど前までは老人ホームなどの高齢者福祉施設に入所することはよくないことだと考える人が多くいたのです。 


日本の社会保障制度が大きく出遅れたのは、 国家による洗脳政策があったからなのです。

家族に頼りすぎた結果起こった悲劇

1人の人間が高齢者の介護をすべて引き受けるのは大変負担が大きく、鬱病になってしまう人、ストレスのあまり暴言を吐き、虐待してしまう人が出てきました。

最悪のケースでは、一生懸命面倒をみてきた親を殺してしまうという痛ましい事件も起こりました。

介護を1人の人間が抱えるというのは、実は合理的ではなかったのです。

介護サービスを積極的に活用しよう

親子や近所で助け合うことは、もちろん大切です。しかし、それには限界があります。

デイサービスや訪問介護などの介護サービスを上手く利用し、負担を分散させることが重要です。

OECDは居宅介護サービスを充実させるよう提案しています。

北欧では施設型を廃止し、ヴィラスタイルなど新しいスタイルの介護サービスが次々と展開されています。

スタートが出遅れた日本ですが、誰もが安心して豊かな高齢期を過ごせるよう、
箱型介護からの転換をはかる時期に来ていると感じます。

日本でも北欧のヴィラスタイルが始まっています

出典 http://www.sun-village.jp

日本でも小規模住宅型の介護施設が次々とオープンしています。
何年か先には、こんなとこに住んでみたい!という素敵な施設がたくさんできているはず。

私は介護関係の仕事をしているのですが、介護の仕事に興味を持ってくださる方が増えると嬉しいです。

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