中途半端がウケた

カワイイ男の子に、メイクしたい、カツラ被せたい、と思ったことはないか?わたしは・・ある!!

 山咲トオルさん、一時よくテレビでお見かけしましたが、最近とんとご無沙汰ですね。今日は、検索をかけたら載ってる内容とは違う角度から、山咲トオルさんがなぜテレビから干されたのか考えていこうと思います。

 で、見出しの話になるのですが、
 みなさんは、カワイイ男の子を見ると無性に「メイクしてやりてぇ~」「縦ロールかつら被せたい」「こてっこてに着飾らせたい」とか思ったりしませんか?わたしは、しばしばそう思います。どんなふうに変身するのか、どこまで変身させられるのか、想像するとワクワクします。息子が小さくてカワイイころ、なぜ女装して写真の一枚でも撮らなかったのか、今でも悔やんでもいます。

 山咲トオルさん以前には、「ニューハーフ」はいても「おネエ」はいなかったように思います。ニューハーフは、「男性なのに女性として完成された姿」をして、男性にしか見えなくても、それでも女性として見られようとする、実に涙ぐましい存在でした。胸があり、脚がキレイで、髭の剃り跡が微塵も見られない・・それが「ニューハーフ道」だったのです。

 ところが、山咲トオルさんは、男であることを隠そうとしませんでした。言葉使いは女っぽいけど、明らかに男。男であるのに女性の心を持ち、ソフトに、柔らかく、機知に富んだ受け答え・・そんな彼を見て、「あの人の夜の生活はどんなふうなんだろう?ゲイ?」「女性の気持ちがわかる男は貴重」そんな期待や妄想を膨らませる存在。見た目の女性っぽさの完成度は求めず、あくまで見た目は男なんだけど、女みたいなしゃべり方で、心も女。そんな、いわば「中途半端さがウケた」芸人さんだったように思います。

儲けは最初に道を切り開いたヒトのもの

~の走り、~の先駆けが、儲けの大半を持っていく

 山咲トオルさんが切り開いた「中途半端」ないわゆる「おネエキャラ」は世間に大ウケしました。人は、今まで見たことも聞いたこともない新しい存在に、すぐ夢中になります。その道を切り開いた人は「自分が最初である」だけで、儲けのパイを独り占めします。山咲トオルさんの人気絶頂のころのギャラやなんかは、いろんな情報がありますが、一般人が想像も出来ないレベルであった理由はただひとつ、

おネエキャラは、彼が最初であった。

と言うことです。

この「最初に道を切り開いた人が儲けの大半わ独り占めする」に関しては、この書籍に詳しいです。

人は、すぐ飽きる生き物

なんで飽きちゃうのかな?

 おネエキャラが世間にウケたら、必ずそれを後追いする人が現れます。後追いしてる人は、自分が後追いしてるて意識は全然ないと思いますが、最初に切り開いたかたの恩恵に知らず知らずあやかり、その道を歩く参加者になります。

 先の書籍にあるように、儲けの大半は最初に道を切り開いた人のものですが、それでも多少の儲けのパイを奪うことができます。

 しかし、それでは満足できないのが人間です。もっと前に出たい、もっと儲けたい、創始者のシェアを奪いたい・・。そうするには、創始者よりさらにグレードアップした「おネエ」を披露し、洗練された「おネエ道」を極めるしかありません。

 それができたたかが、・・おネエキャラを独占します。でもそのインパクトは創始者には及ばず、似たようなキャラが乱立する「戦国時代」に突入してしまいます。

そして、だんだん飽きられていきます。
見出しのイラストにあるようにお腹いっぱいになり、「おネエキャラ」そのものが衰退してしていきます。

業界の事情

焼かれないための工夫

 わたしは、芸能人でも業界に詳しいわけでもありませんが、焼き畑農業は知っています。豊かな森をまず切り開いて、金に変える。森を発見した創始者は、たくさんお金をもらいます。森は、伐採され、切り株だらけになると、今度は焼き畑をして農地にし、いよいよ何も収穫できなくなると、そこはもう不毛の地・・。

 芸能界は、そんなところです。

 新しい森を発見し、多大な報酬を与えたのち伐採し、焼き畑を繰り返し、草も生えないまでテレビに露出させたら、不毛の地になるまでにもう次の森を探して確保しています。鮮度と、後追いする人の多さ、消費者がお腹いっぱいになるまでの期間、それらの要素で、芸人の売れる時期は決まります。

 彗星のごとく現れ世間でもてはやされた後泡のごとく消え去る、そんな芸人さんは、枚挙にいとまがありません。

 では、焼き畑にされない工夫はないものでしょうか?
 最後にそこを考えて、この記事を締めたいと思います。

ユニクロの社長は、やはり凄かった

札束描くんて、ほんとに難しかった!

 わたしがいろいろ言う前に、結論をユニクロの柳井社長に伝えてもらいます。

 ユニクロは、安くて品質の良い服をサイズ、色も豊富に大量に展開するお店として急成長しました。そのさい、柳井社長は、「10個チャレンジして一つ成功すれば、失敗を軽くカバーできるし、次の旗艦産業も発掘できる」とこの本で述べています。
 十年前に、柳井社長は、無農薬野菜を販売する事業に乗り出しました。続報を聞きませんので、失敗したのかな?でも、失敗してもいいのです。人に飽きられる前に、焼き畑にされる前に、新しい「森」を見つけておく、それが、本業が傾いた時に救いにもなり、新しい商売にもなります。 

 山咲トオルさんも、泡と消えた芸人さんがたも、自分がいつかは絶対飽きられる存在であることを知り、新しい何かを発掘しておけば良かったのかも知れません。

 それができる人が、干されない芸人なのでしょう。

 わたし個人的には、猿岩石の有吉さんとか、アイドルから演歌歌手になった長山洋子さんとか、ネットに道を見いだした小林幸子さんとか、本当にすごいと思います。自分の中にあり、外にある森を、プライドやなんかを振り捨てて発掘し、ガンガン切り開いた。
 
経営者も、芸人も、新しい森を発掘する努力なしには、必ず行き詰まるときがきます。

でも、人気絶頂のとき、新しい森を発見する努力ができる人は、なかなかいません。

それができるから、一流の経営者なり、一流の芸能人になれるのでしょうね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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見過ごしがちだけど、普通に生きててもビックリすることがたくさん転がってて、そんなものに目を向けていきたいです。

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