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8月25日(木)、俳優の渡瀬恒彦さんが胆嚢がんによる体調不良の為、十津川警部シリーズの主役降板が決定したというニュースが飛び込んできました。

渡瀬さんは既に放射線療法と抗がん剤による治療を受けており、胆嚢がんが見つかってからはずいぶん健康に気を使い、飲酒はやめ、バランスの良い食事を摂ったり、身体を冷やさないようにするといった工夫をされているようです。

今回は渡瀬さんを襲った胆嚢がんについて、原因・症状などを医師に詳しく解説してもらいました。

胆嚢がんとは

胆嚢は肝臓の下の部分にある臓器で胆汁をためておくはたらきを持ちます。胆嚢及び胆嚢管にできる悪性腫瘍が胆嚢がんです。

胆嚢がんの原因

膵胆管合流異常(先天的な形成異常)や胆石症などがリスクだといわれています。

また、食生活を含めた生活習慣などで、明らかな胆嚢がんとの関係が示されているものはないです。

胆嚢がんの症状

・初期は無症状
・皮膚や白目の黄染
・発熱
・食欲不良
・便が白っぽい
・尿が濃く、茶色っぽくなる(濃縮尿)
・体重減少
・腹痛
・かゆみ

胆嚢がんを発症する年齢と性別

胆嚢がんは60代に多く、また女性のほうが男性より1.5倍から3倍もかかりやすいといわれています。

胆嚢がんの3つの治療方法

外科的手術

ただ一つ、完全な治癒を望める方法です。

放射線療法

腫瘍の進行を止めたりすることを目的として行います。

化学療法(抗がん剤等)

内服や点滴、動脈留置チューブなどが行われます。

渡瀬恒彦さんが行った放射線治療のメリットは何ですか?

局所治療で負担が少なく全身状態に影響なく行えることです。そのため高齢者などにもいいですね。

胆嚢がんの再発・転移の治療について

胆のうがんが再発・転移し、手術適応がないと判断された場合には、治癒を目指すのではなく生活の質を高めるためのケアになっていきます。

黄疸を減らすための減黄術や、狭くなっている部分にステント留置したりするのがこれに当たりますね。

胆嚢がんの5年生存率

0期・Ⅰ期
90%以上

II期
35~45%

Ⅲ期
15~20%

Ⅳ期
10%未満

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医師からのアドバイス

胆嚢がんは決して少ないがんではないのに、あまり一般に知られていないがんの一つだと思います。

初期は症状が出にくいといわれるので、発見が遅くならないように定期的にチェックしていく必要がありますね。

(監修:Doctors Me 医師)

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