夜の繁華街。小さなホテルのフロントは、訪日外国人で溢れかえっている。

低価格ながら安心して泊まることができる、と評判になっているそのホテルは、YouTubeやSNSで紹介、拡散されている。

『カプセルホテル』。

いま、訪日外国人の間で、急激に流行りつつある。

特に欧米人。広い家に住み、広いベッドで寝ているはずの彼らが、なぜ窮屈な空間に喜んで入ろうとするのか。

ネットで情報を見た彼らは、見たことのないその小さな“宿泊施設”に驚き、叫び、興味を示す。

「なんてカッコいいんだ!」「建築物としてイケてる!」「SFっぽい」

そして日本に来る機会を得ると、『カプセルホテル』を体験する。

その感想は…「欧米では味わえない体験だ!」「まるで宇宙船の中のようだ!」「SFの世界で、超クールだよ!」「思ったより広くて、快適だ」「日本の素晴らしい発明品だね」

非常に評判が良く、その感想がまたSNSで拡散されていく。

『カプセルホテル』と聞くと、中高年以上の人は、「残業で遅くなる時の寝る場所」「飲み歩いて終電を逃した時の避難所」というイメージだろう。

だが、現代の『カプセルホテル』は、かなり様変わりしている。スタイリッシュなデザインでお洒落になっていたり、高級感もある。

スパやプール、スポーツジム、バー、レストランなどが併設されている。

それでいて、価格は5000円でお釣りがくるところが多い。中には、2000円を切るところもある。

中国人のような金の遣い方をしない欧米人には、嬉しい安さだろう。

1979年、建築家・黒川紀章氏の設計によって、大阪で初めて誕生した『カプセルホテル』だが、時を経て、外国人の“定宿”となったのである。

『カプセルホテル』のヒントとなったのは、1970年の大阪万博で披露された『カプセル住宅』である。

キューブ状のコンクリートカプセルを重ね合わせた、近未来型の建築物だった。これも黒川紀章氏の設計である。

当時も、万博で日本に来ていた外国人の注目を集めていた。

小さな空間の組み合わせは、外国人にとって“超クール”なのだろう。自分たちにはあり得ない発想として、好奇心を掻き立てるのかもしれない。

小さな国・日本ゆえのアイデアが、外国人を惹きつけているのである。

この記事を書いたユーザー

佐藤きよあき このユーザーの他の記事を見る

1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

得意ジャンル
  • 社会問題
  • ライフハック
  • 広告
  • グルメ
  • 料理
  • 暮らし
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス