見ず知らずの男の子との喧嘩

最近の子供たちは自分の親を含めて大人から怒られることが少なくなってきているように感じられます。
アメーバのコラムなどを読んでいてもレストランで騒ぐ子供を注意しない親、などの記事を目にすることがよくあります。私は自分の子供が外で騒ぐと結構叱ってきた方なのですが、先日まったく知らないよその子と本気の喧嘩をしてしまいました。
その時の体験と感想をご紹介したいと思います。

おもちゃ売り場でからんできた男の子

ショッピングモールのおもちゃ売り場には、ご自由にお使いくださいというおもちゃのコーナーがあります。その日私は息子を連れて買い物に行ったついでに、ちょっと休憩をするつもりでそのおもちゃコーナーで息子を遊ばせていました。
あまり一人でうろうろしない息子なので、彼が一人で遊んでいる間私も近くの椅子に座ってのんびり休憩をしていました。
そこへ、息子よりも少し小さな男の子がどうも息子に意地悪をしているような気配が漂ってきたのです。
息子が使っていたおもちゃを急に横取りしたり(こうしたことは遊び場ではよくあることです。特に問題ではありません。)、その彼の中ではどうも戦隊ヒーローの武器を持って息子のことを攻撃しているようなしぐさです。
たどたどしい言葉ながら
「おまえいまぶっころしてやったからな!」
というような言葉が聞こえます。私はその男の子が一人でおもちゃコーナーに居ることが気になったので、つい尋ねました。
「ぼくお母さんは?一人なの?」
すると彼は
「ごちゃごちゃしゃべるんじゃねえよ!」
というようにつたない言葉で返してきます。なんだか、癇癪の強い子なんだな、刺激してはいけないな。と思って私たちはなるべく彼を見ないようにしておもちゃで遊んでいました。
するとしばらくしていたら突然その彼がぶぶっぶぶっと口を鳴らしだして、

「つばかけてやる!」
とつばを飛ばし出したのです。さすがに私はかちんと来てしまいました。そして大きな声で言い返しました。

「ぜんぜん知らない人だから怒られないと思っているんでしょう!そんなことないよ、私は怒ったよ!
人につばをかけるなんて最低だ!君が悪いよ!本当に悪いことだよ!
文句があるんなら言い返してごらんなさいよ!」

私がかなり大きな声でそう言い放つと、それまで盛んに騒いでいた彼はきょとんとして何も言わなくなってしまいました。

知らない人に怒られるという経験

小さい子供が親以外の人から怒られるという経験は実はとても大切なことだと考えます。頭にくるという行為はその人が怒る対象のことをしっかり意識しているという事ですし、知らない人から怒られるという経験は、子供にとって自分が知らない価値観に触れるという側面も持っているのです。

私は、あの癇癪を起している男の子が本当によくないと思ったので本気で怒りました。君は今悪いことをしているよ、ということを伝えたかったので、喧嘩したのです。
そこには「君にそんなことをしてほしくない、それをわかってほしい。」という願いがあったからだと思います。
まだとっても小さな男の子だったのでそれが伝わったという事を期待はできないでしょう。
でも自分のやったことで全然知らないおばさんが本気で怒ったという出来事が、彼の中で何かの思い出になってくれたらいいなと思います。

いつの時代も子供が悪いことをしているのを止めるのが大人の仕事です。私も人の親である身として、その意識を忘れないでいたいと思います。

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