先生は大人と子供の差をどう比較しているのか。
私があのころ子供だったのは納得できる。じゃあ今は?
もう13歳ではない。もう少しで18歳になる。
「オトナ」だと思うよ。同級生の男子は言ってくれた。
「ともも、どう考える?」
「ん、ん。大人になるよね」
ケーキをつつくとももは、気楽に、もう告白していいんじゃない?という感じ。
「洋服とか、なんかメイクとか。大人っぽく演出するとか」
「そのままでいいんじゃない?あんまり盛るのは先生の好みではなくない?」
「うーん・・・」
とももは気ままにケーキと奮闘している。
なんか悲しくなってきた。今年で17歳。来年で18。年齢にこだわる恋愛。
かなりの心労がくる。ただの憧れから始まって、5年近く経つ。
これでいいのか。話したくても皆に囲まれている先生に近付くことは、ホント大変で。
それでも先生の勧める作家の本を読んだり、苦手だった古典を必死に頑張ったり。
中学校の卒業式に先生から話し掛けてもらえる程、顔をおぼえてもらって。

「なんか、先生、告白したら態度変えちゃうかな・・・」
ーそこらの男子とは違うでしょ。ーとももはケーキを完食しアイスティーを飲んでいた。


「どうしよう」ひこは悩んだ。好き。先生の事はすごく好き。
今までもこれからも。先生と仲良くしていたい。
でも、先輩や同級生。あと後輩も先輩を憧れている。
告白の必要性を考えた。
ホントに、本当に好きで、たった2文字を伝えるべきか。伝えて何がしたいのか。
伝えて、付き合って、キスをするためか。もしくはそれ以上の事。
恥ずかしくなってきた。

 これが同年代の男子だったら私はどうしていたのか。
そういえば、特別好きになった男子がいない。初恋は近所のお兄さん。
それぐらい。私、恋愛音痴なのかな?
とももは?そういえば、とももは彼氏を作ろうとしない。
彼女のその部分はどうなっているんだろう。
ひこはとももを見つめた。
「ともも、好きな人、できた?」
「なんで私?え、と」
アイスティーを「ずずっ」と飲み、とももは話し始めた。
「私は今のとこ、そういう人はいません」
「でも、ともも、中1のとき、好きだった先輩は?」
「あれはいいの。間違いなの」
「ええ、教えてよ~」
いいじゃないか、と言うと、「私は君の事で楽しいからいいの」なんて、そうなのかな?


まあ、とももは自分で解決していくタイプで。私は相談ばかりする、と。


 先生の彼女はまだいるのかな。結婚したとか言う噂は聞いてないな。
そんな小さな、ひとつひとつの事が私を心なしか助けてくれる。
もう少し頑張って、待ってみよう。
冷たいミルクティーを一気に飲み干した。




続く

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立花雅 このユーザーの他の記事を見る

お話を書いているとき、文字の羅列が好き。
物語で、また姪と仲良くなるかな。

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