このお話の主人公は、オーストラリア出身で現在スコットランドのエディンバラに住むDion Leonardさん41歳と、推定1歳半のメス犬Gobi。

彼らの出会いは、今年2016年中国で開かれた「Ultra-Marathon」という、6ステージに分けられた、中国、キルギス、カザフスタンを跨ぐ天山山脈からゴビ砂漠を通る、全長250キロメートル距離を1週間かけて走るマラソンレースでした。



ランナーたちは出発地点のキャンプにいた、のちに「ゴビ」と名付けられたこの子犬に気がつきました。アメリカからのグループは、この小さな犬を「Tinto (ティント)」と名付けて可愛がっていたそうです。





天山山脈から、レースはスタートしました。


そしてレースが進むにつれて、ゴビは次第にレオナードさんに着いて走るようになっていきました。

スピードを上げ始めたとき、この犬が一日私についてくるのは無理だろうと思っていました。しかし、一日走り終わってもまだ彼女は私について走っていました。それ以来、彼女は私の側を離れなくなったんです。

出典 http://www.bbc.com

出典 http://i.dailymail.co.uk

レース中の1週間、水や食料も分け合って過ごしたレオナードさんとゴビ

ある時点で川に差し掛かったとき、ゴビにはこの川は広すぎたので、私は彼女を抱いて川を渡ることを余儀なくされました。

出典 http://i.dailymail.co.uk

レオナードさんが、ゴビと深い絆で結ばれていると感じ初めたのは、その時からでした。


ゴビに試練が・・・・


マラソンが中盤に差し掛かった、ステージ4と5でのこと。

ゴビ砂漠では、炎天下で日中気温が52度まで上がります。そんな猛暑の中、とうとうレオナードさんに後れを取ってきたゴビ。そんな時、これ以上無理をさせるわけにはいかないと判断したレースチームは、なんとこの小さな走者を車に乗せてステージ6まで運んでくれたのです。


そして、ステージ6を再びレオナードさんと走りきり、見事に・・・・

102人中2位でゴール

出典 http://www.bbc.com

共に、シルバーメダルを獲得したレオナードさんとゴビ

結果として、ゴビはレオナードさんに着いて6ステージ中4ステージ、126キロメートルを走りきりました。



そして、レース後

レオナードさんはその足で、スコットランドの自宅で待っている奥さんに電話をかけ、ゴビを自宅に連れて帰れる可能性を話し合いました。


動物を飼うのは、生半可な気持ちでは出来ません。ましてや海外から子犬を引き取るなんて、手続きの手間や金額を考えると、よほどの覚悟がなければ無理でしょう。


ゴビは中国の野良犬だったので、スコットランドに連れて帰るには長いプロセスとお金が必要です。そこで、ゴビをエディンバラにある家につれて帰るため、「Bring Gobi Home」で募金が始りました。



その結果、なんとたったの24時間で£5,000も集まりました。日本円にして、約67万円!


ゴビの渡航費用以上に資金が集まった今、募金は受け付けていません。レオナードさんは、ゴビの渡航費用で使った残りの募金は「A Dog Home Charity」に寄付するそうです。

こういうところに、レオナードさんの誠実な人柄が表れていますよね。

そして、レオナードさんは、今年のクリスマスまでにはゴビを我が家に迎えられると、その日を心待ちにしながら中国を後にしました。



ところが・・・・・




このお話は、このハッピーエンドでは終わらなかったのです。

8月15日。
中国のウルムチ市にいるゴビを預けた友人から、スコットランドのエディンバラのレオナードさんの自宅に連絡が入りました。



ゴビがいなくなった!


取るものも取り敢えず、中国のウルムチ市に飛んだレオナードさん。早速ゴビ探しに加わるものの一向に手がかりが掴めず落ち込む日々の中、ゴビ捜索のニュースは世界中に知れ渡り、中国の大手のブログサイト「Weido」からも捜索の手助けが得られることとなりました。

しかし、捜索開始から5日を過ぎた頃から、レオナードさんの希望は徐々に萎んでいきました。




そして、奇跡の水曜日の夜

レオナードさんは、地元の中国人から一本の電話を受け取りました。


「公園で、ゴビを見ましたよ。」

そこに着いて、私がドアを通り抜けた時、彼女が私に向かって走り寄ってきたんです。私の足元の周りを走ったり、ジャンプして来ました。再会した瞬間に、また絆が繋がったんです。

出典 http://www.bbc.com

2度とゴビと離れ離れにならないように、レオナードさんは言いました。

私は手続きが全て済むまで、ここ(中国)に留まるつもりです。

出典 http://www.bbc.com

レオナードさんとゴビの物語、如何でしたか?

筆者も自分が犬の飼い主になるまで、その責任と動物を飼うことによって被る不自由さの為、動物は飼いたく無いと思っていました。
しかし、実際に彼らと暮らしてみると、今では彼らのその無償の愛とまっすぐな視線と個性豊かなキャラクターにノックアウトされてしまい、彼ら中心に生活が回っています。(苦笑)

ゴビがレオナードさんと出会ったように、全ての犬や猫が素敵な人と出会い、幸せになることを願ってやみません。


ゴビ、レオナードさんと末永く、お幸せに。

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