平成28年8月26日13:10、さいたま地方裁判所101号法廷において、原告が持つワンセグ携帯にはNHK受信料が発生しないことを確認する、という判決が出ました。つまり「ワンセグを持っているからといってNHKの受信料は発生しないとした、画期的な判決が下されました。

立花孝志さんのYou Tube

出典 YouTube

裁判後に語る「NHKから国民を守る党」の立花孝志さん(右)と原告となった大橋昌信さん(左)

 事の経緯は、「NHKから国民を守る党」(党首立花孝志)の所属議員でもある朝霞市議会議員の大橋昌信さんが住む部屋において、TVが設置されていないがワンセグ携帯を所持していることを根拠にNHKの放送受信料の確認を行ったところ、受信料の請求をしたために、その受信料の存在の不確認を訴えるためにさいたま地裁に提訴していました。その判決が本日、出されたことになります。

NHKがワンセグ携帯所持者に受信料を請求してきた

 そもそもワンセグ携帯が発売された際、携帯電話会社からは「受信料は払わなくて大丈夫ですよ♪」と聞いた方は多いはず。それが平成21年(2009)を超えたあたりからTVを持たない若者が増えて、そうしたことからNHKは受信料をワンセグ所持者に課すことにやっきになったようです。

 そしてTVニュースにならないことですが、NHKの集金人(NHKより委託を受けた集金業者)の資質が非常に最悪になっているそうです。今回傍聴するにあたり、被害者も傍聴に訪れており、「ヤクザみたいな言動で迷惑を受けた」と教えていただきました。今回、NHKより国民を守る党党首、立花孝志さんからやはり重要な動画が作成されております。

NHKクーリングオフだめ集金人の深夜訪問

出典 YouTube

元NHK職員の立花孝志さんから詳しく解説されております

 つまり、早朝だろうが深夜だろうが、いつ訪問してもOKということで、集金人の傲慢さは最近、多くの情報がSNS等で伝わっており、その悪質さは拍車がかかっております。実際に両親と別居した20代女性がTVを置かないままにワンセグだけでいたところをNHKの集金人と応対したために、契約するまで帰らないと開き直られてしまい、仕方なく契約した、という話を聞いております。

そもそも携帯電話は設置するものなのか?

放送法64条はこのように記されております。

第六十四条  協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。

 今回の裁判ではこの「設置」について争われたと党首の立花さんは述べております。「携帯はあくまでも携帯であり、設置するものではない」と。裁判官もその点について論点に置いており、被告(NHK)に確認を何度も求め、また、放送法第二条14項についても議論されました。

第二条  
十四「移動受信用地上基幹放送」とは、自動車その他の陸上を移動するものに設置して使用し、又は携帯して使用するための受信設備により受信されることを目的とする基幹放送であつて、衛星基幹放送以外のものをいう。

 この第二条をもってしても「自動車その他の陸上を移動するものに設置、又は携帯して使用」を持って、携帯して持っている携帯電話は「設置されたものである」とNHKは主張するも、大野和明裁判長は「二条で設置と携帯が分けられているから、ワンセグを「設置」とするには文理解釈上、相当の無理がある」としてNHKの主張を退け、裁判費用も「被告(NHK)の負担とする」とされた。

実際の判決は1分もなかった

 筆者が12:55に裁判所内に入るとロビーには立花党首と原告の大橋朝霞市議、そしてその応援団が10名以上訪れておりました。さっそく挨拶してお話を聞き、13:05に別棟にある101号法廷へ向かうと傍聴席の半分以上を報道用として規制されており、筆者は入口入ってすぐの最後列の席に座ることとなりました。

 法廷では裁判官入場前にNHK側弁護士3名が出廷。原告側は本人訴訟のために大橋さん1名のみという体裁。

 13:10、裁判官が入場し、一同礼を行った後、座るや否や判決文が読み上げられ、その早口で小声のため聞き取ることが出来なかったのですが、同じく傍聴席にいる立花党首より「やった!!」の声が挙がり、それによって傍聴者全員に原告の勝訴の認識が記憶されました。

 その読み上げた判決文を事務官も読み上げるもやはり聞き取りずらく、しかし、この時点で複数人が勝訴であることを認識したらしく、NHK側弁護人3名以外は喜びの笑みに溢れておりました。

 判決が読み終わると裁判官は即座に退廷され、法廷は閉じられました。喜びを隠せない立花党首により裁判所敷地から出たところで経緯の説明が行われ、判決文をいただいた大橋さんも十数分後に到着して一緒に各記者の質問に応じておりました。

 筆者としては、ひと昔前なら裁判官も事の理非に関係なく原告を窘めるという差別的扱いを受けるのが一般だと認識していたことを述べると、大橋さんは「やはり一般と違い議員なので、そこに差が出たのでは」と述べておりました。

喜びに溢れる立花党首(右)と大橋さん(左)

出典筆者撮影

まだまだ終わらないNHKとの闘い

 この勝訴に気炎をあげる立花党首も抱えている訴訟がいくつもあり、今回の勝訴に勇気を得たことがその物腰から理解できました。記者がすべて帰った後も、その後に打ち合わせが入っている間に「余韻に浸りたい」と述べているとおり、満面の笑みをこぼしておりました。

 その後、各報道機関の取材によると、想像通り、NHKは即時控訴を表明しました。NHK側としてもすでにワンセグ所持者より受信料をいただいた手前、その返還手続きになれば、その数は際限ないこととなります。それもあって、あくまでもNHKの主張の通り認めさせるまでは最高裁まで争う可能性が起きております。

 しかし、この敗訴は改めてNHKという権力による圧力だけでは司法には認められなかったという警鐘と言えるでしょう。前述した粗暴な集金人の放置を許し、過去には籾井会長が「TVの設置の有無に関わらず受信料を徴収する」と放言したことは記憶に新しいと思います。それほどNHKは権力でなんでも出来るとタカを括っていたのではないかと思える裁判でした。

 恐ろしいのは今度の高裁判決ですが、どうか中立性を持てる裁判官が任命されることを切に願うばかりです。NHKの圧力がどこまで司法を圧迫するかが問われる控訴審ですが、次回も逆張りに働いて司法により警鐘を促し、視聴者が素直に払いたくなるNHKになれれば幸いかと筆者は願う。

 これからもNHKのブラックボックスをぶっ壊す「NHKから国民を守る党」の活躍を注視したい。

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あさくらゆう このユーザーの他の記事を見る

在野の歴史研究家です。主に幕末維新史を中心に活動しております。昨年は『斎藤一~新選組論考集』の執筆、編集を行い、子孫の縁を経て、斎藤一の写真を公開する等、メディア活動を行っております。

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