知らず知らずのうちにあなたが飲んでいる薬が微妙に変わっていることはありませんか?あまりにも微妙過ぎて気付かないかもしれませんね。

もしあなたが飲んでいる薬について気になってしまったら以下の内容がお役に立てるかもしれません。


こんにちは。現役薬剤師で「その薬があなたを殺す!」(SB新書)の著者、小谷寿美子です。毎日薬局で服薬指導をバリバリこなす薬剤師です。薬局カウンターで患者さんより様々な話を聞いています。「薬が変わりましたか?」と質問すると「変わっていない」と答えてくれる場合は「ここだけの話」このことが多いのです。


今まで飲んでいた飲んでいた薬が血圧を下げる「オルメテック錠」だとします。それがいきなり「オルメテックOD錠」に変更になっています。この「OD錠」というのは口腔内崩壊錠のことです。水なしで飲めるため、外出先でも飲むことができるという便利なものです。また、水分制限があ患者さんには薬を飲む「水」を節約できるため便利です。口の中ですぐに溶けるため錠剤が飲み込めない患者さんでも簡単に薬を飲むことができます。

便利な「OD」錠が発売になったため、病院としてもぜひ使いたいのです。
病院では「採用薬」といって使える薬を限定する事があります。たくさんの中から選ぶと電子カルテのクリックミスで間違えやすいのですが、少ない中から選ぶとミスが減らせるという理由です。使う薬を限定することで病院内の在庫を抑えることができるため経営上でも有利です。病院内で使っている薬と同じものを院外でも出しているということが患者さんの安心につながります。ぜひ使いたい「OD錠」を選べるようにする替わりに今までの水あり錠を選べなくします。もちろん同じ効能効果ですし、ODという名前以外はそっくりそのままなので違和感なく移行することができます。

今まで通り「オルメテック」をクリックしているので薬を変更している話を医師はしないものです。出力は「オルメテックOD錠」となっているだけです。

出された薬が勝手に口腔内崩壊錠に変更されていた、ということです。

違和感なく飲んでいる患者さんが多数ですが、中には口腔内崩壊錠にすることで薬の味を感じてしまい嫌がる患者さんが出てきました。

あなたが飲んでいる薬が「採用薬」というトリックによって勝手に口腔内崩壊錠に変更されていたのでした。

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「その薬があなたを殺す!」(SB新書)の著者、小谷寿美子です。
現役バリバリで服薬指導中の薬剤師です。

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