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天皇陛下の生前退位の御意向の真意とは。



 天皇陛下が生前退位の御意向を表明されました。このことは、時代が今、激変の渦の中にあることの象徴であり、新しい時代が始まろうとしていることの黎明のようにも感じられます。
 天皇陛下は、ご自身の体力的な問題等を冒頭で理由として挙げられました。ですが、真意はもっとほかにあるのだと、考えています。
 
 ビデオメッセージの中で、『天皇が崩御した場合、そのことに関する公務が約一年間続き、その他の公務も併せて行わねばない。それは避けたいと思っている』と、生前退位の理由の一つとしておっしゃっておられました。
 ご自分が亡くなった後、皇太子殿下や皇室の方々に、昭和天皇崩御のときに経験した苦労をさせたくないという深い配慮がありました。

 それと同じように、皇室と日本国民への深い愛情が、生前退位をご所望された本質なのではないかと考えます。

 東日本大震災の追悼式典にご出席されたのは、陛下が心臓のバイパス手術を受けたたった7日後でした。陛下の公務日数は、即位された当時より、現在のほうが多いのだそうです。それは、混沌とした時代の不安定さを陛下ご自身が一番強く案じておられるからであるように思われます。東日本大震災や熊本地震、異常気象による災害、多発するテロ、平和維持憲法の改正、そして平和を強く願っていた日本人ジャーナリストが外国でテロリストに殺害される様子が全世界に向けて放映されたむごすぎる事件、そしてそれらの辛い現実を幼い子供から老人に至るまで、誰もが間近に触れることが出来るネットワーク。そんな時代だからこそ、自ら行動すべきだとお考えになっての厳しい公務だったのでないでしょうか。
 
 そして、仮に天皇陛下がお亡くなりになったあと、天皇陛下と同等かそれ以上の、質の高い『天皇としての公務活動』を皇太子殿下は余儀なくされます。もしもそれらが実行できていない、品位が落ちたなどと世間が判断したとき、皇室そのものが激しいバッシングを受け、皇室の方々が大きく傷つけられるでしょう。ですが同等にできなくて普通であると思うのです。天皇としての皇室の公務を長年行使されてきたのは天皇陛下であり、皇太子殿下は天皇としてのご経験がありません。できるようになるには時間を要するのです。ですが、即座に中傷されてしまう、それが世の中というものなのかもしれません。できなくて当然であるにも関わらず、轟々と揶揄・罵倒される現実、そのことを避けたかった。また、国そのものの混乱を徹底的に回避したかった。これが生前退位御意向の本当の理由ではないのでしょうか。

 皇室の方々がバッシングを受けるのは、日本国民からだけではありません。世界中からも非難されるでしょう。そして日本という国そのものも損なわれるのかもしれません。太古の昔から、日本人が培ってきた、繊細で思いやりのある、地道にひたむきに努力する、そんな日本と世界の関係性に傷をつける恐れがある。世界との調和を乱すことになるかもしれない。そのように思いをめぐらされたのではないでしょうか。
 
 生前に退位し、位が移行することの急激な変化を消失させることこそが、多くの混乱を回避できる最善の策だったのではないでしょうか。

 天皇陛下は私たちと同じように、大切な家族を守りたい一身。一人ひとり重みある日本国民を守りたい一身で、前例のない物議を醸しだすであろう生前退位を、ご決意されたのではないでしょうか。
 私たちの未来を見据え、よりよい社会にしていくための深いご配慮であるように感じられます。

 その陛下の思いを、私たち一人一人が、未来へ繋げていくこと。命を繋げていくことこそが、自分と関わっている人たちと向き合う最善の判断なのではないでしょうか。

 陛下のお心の深さが、わたしたちの明日をより強くしていく。
 そんなことを切に祈ります。

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