先生と出会ったのは、中学校の入学式から。
背が高くて素敵な先生だ、みんなも思ったみたい。
外見の割に、担当は国語だった。保健体育かと、ギャップに苦しんだ。
授業中、「灘先生はカノジョいるの?!」と、ちょくちょくそんな質問が飛びかっていた。
 中身ー草食系の先生は、「知的美人はミス・ユニバースに出れるんだ!ー出ろ!」


 出れない。先生はクールなひとがいいのかな。

 私は一度、先生のコイビトに会ったかもしれない。

 高校受験を目前にひかえていて、放課後、とももと図書館で勉強をした。
 その帰り、もう暗くなっていて家族に迎えに来てもらうか話していると、先生が
「通り道だから、乗ってくか?」と言ってきた。ーただ同乗者いるから。
「今こっち、向かってる」

 車が着くまで、教諭用玄関で待っている間、とももと私で先生を拘束してしまった。
誰が来るんですか?ー妹。
どうして国語だったんですか?ー本が好きだから。
ZZガンダムも好きってホントにですか?、とか。
初めてしっくり、話し込み、ー先生は私達を恋愛対象に考えれますか?

思いきって話した記憶が残っている。

先生はニカッと笑い、ー18禁だ。

それからすぐに、車がクラクションを鳴らした。
さっき、妹だ、という女性。妹の割には全然似てない。というか、美人。

 先生の様子は変わらない。ホントに妹?

と、言うか、早く大人になりたい。胸がギュッとなった。
車内は、時々、先生のジャージから匂う、香水の匂いがした。


続く

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お話を書いているとき、文字の羅列が好き。
物語で、また姪と仲良くなるかな。

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