今思うと、中学生の頃、大人に憧れてたんだ。
 先生は大人というよりは少年だった。男子といつも元気よくて、どう伝えたら。

 ただ、無邪気な大人のような。そんな感じ。

 今日は塾の夏期講習のあと、とももとの待ち合わせ。

 約束の時間までもう少し。

 来年は本格的に大学受験。私ももう少し。あともう少ししたら、先生に。
絶対に子供って言わせない。

 西日のあたるカフェはやけに暑い。夏休みのせいか同じ年頃の女子がおおい。
 隣の席の子は、こんがりと焼けてます。

 どこで日焼けしたんだろ。近場の海?それともお店?

 ひこは時計を見て時間を確認した。
もう少し、とももが来る。
 
 先生のことを相談するつもり。まだ16の自分は子供かな。先生の恋人、凄い美人というし。化粧とかしてみたけど、どっかり厚化粧となった経験がある。それ以来、リップだけとしていた。

 どこをどうしたら、色っぽくなるのか。謎が多い。

 大人って、子供より難しい。

 なんとなく時計を確認すると、とももの声がした。「待った?!」

 「待ったよー」
 「喉渇いた。ペリエ頼んで」
大きめの彼女のバッグから、フェイスタオルが出てきた。

 とももの存在が、とてもうれしかった。



続く

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お話を書いているとき、文字の羅列が好き。
物語で、また姪と仲良くなるかな。

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