子供に自分の夢を託す親は多い

子供に自分の夢を託す親は多い。自分が努力しても叶えられなかった目標や、挫折してしまった夢を子供が叶えることで、親は夢が手に入らなかった絶望から逃れられると信じてやまない。だが、すでにその前提は間違っている。少なくとも、子供が親の夢を叶えたとして、その夢を手に入れたのは親ではなく子供自身である。

しかし、親は錯覚するのだ。自分の血を分けた、ある意味分身とも思える存在が、自分の叶えられなかった夢を叶えるために生まれてきたのだと。子供の生命そのものが、親の所有物であり、一部であると勘違いした親達が、自分勝手に子供に夢を継がせようとする。

しかし、子供は親ではないし、親の望みを叶えるために生まれてきた訳でもない。子供が自我を主張し出す思春期には、親の身勝手な夢の押し付けを否定し、反抗し始めるだろう。

だから、親子間、特に親が自分を投影しやすい同性の親子間でトラブルが生まれるのは、丁度今回父親に刺殺された息子と同じくらいの年齢、第二次性徴期と重なるのだ。

第二次性徴期が始まる年齢は、平均で男子が11歳半、女子が10歳です。早ければ男子9歳、女子7歳7か月頃から始まります。

出典 http://www.suku-noppo.jp

第二次成長期は、心と身体が急激に成長する時期。この時期に、自分の意思ではなく親に強制的に勉強を強いられていた場合、それまでは大人しく親に従い勉強していた子供でも、勉強をしなくなる。

まだ大人のように自分の自我をうまく処理できず、不器用な形で自己主張を始める。それが親に対する反抗と捉えられる場合もしばしばである。

いつまでも受験のトラウマから抜け出せない父親

『受験勉強をしないから』という理由で、自らの息子を刺殺した名古屋小6刺殺事件の父親は、子供に夢を託す親の典型的なタイプだ。この父親・・・もはや父親と呼んでいいのかさえよくわからないが、刺殺された少年と確かに血の繋がりのある父親が、息子に受験勉強を強要した背景には、自身が過去大学に通えなかったという経緯があるのでは?とテレビ報道で言っていた。

確かに、死亡した少年が就活する時期、過去最大の就職氷河期が訪れたとしても、有名大学を卒業していれば難なく就職できるかもしれない。親はいつでも子供の将来を案じているものだから、『子供の将来を考えて』受験勉強をさせようとするのならば頷ける。

しかし、父親が息子を刺殺してしまった今となっては、息子の将来のためといくら言い張ってみたところで、そんなこしゃくな嘘は通用しない。

名古屋の事件の父親が本当に受験勉強をさせたかったのは、学生時代の父親自身だ。

しかし、父親が時間を巻き戻して勉強することは不可能。となると、今現在学生で、将来大学受験をするであろう自分の息子に自己を投影し、過去の自分の代わりに厳しく勉強するよう指導するしかないと思ったのだろう。

息子にとってはいい迷惑でしかない。

学歴コンプレックスに凝り固まった父親に、やりたいことや自由な時間を全て捧げてやるほど、息子は馬鹿ではなかったのだ。

学歴コンプレックスがある父親は息子に高学歴を求める

学歴コンプレックスがある男の特徴9つ

・基本的に努力家だが、うまくいかないと学歴のせいにする
・「自分の子どもは高学歴に育てたい」を考える
・「自分の学歴は触れられたくないが、人の学歴は知りたい」と思う
・やたら学歴を聞いてくる
・子供にやたら教育熱心
・年齢を重ねてからの言い訳
・学歴を必要以上に気にする
・やたら、出身校の偏差値に敏感
・すぐに人を見下すことがある

学歴コンプレックスは高卒に多い!?

出典 http://za-sh.com

名古屋の事件の父親は、高卒だ。自分が大学に行かなかったので、息子は高学歴に育てたいと思い日常的に息子に暴力的な態度を取っていたと言う。これはもう、完璧に学歴コンプレックスが原因だと私は思う。

学歴コンプレックスからの強度の自己否定。それを息子に投影し、自分が認めたくない学歴を持った自分を抹消するかの如く、息子を殺害する。最低の父親だ。これ以上ないくらいに。

自分のコンプレックスさえも、自分で乗り越えられない人間だから、いつまでも大学受験のトラウマから抜け出せないのだ。息子は父親にはなれないし、息子を有名大学に入れたとしても、父親の学歴コンプレックスが消えるはずはない。

事件が明るみに出てもごまかそうとする姿勢が、この父親の本質を物語っている

本来父親は、背中を見せることが家庭内での役割だ。父親は、口数が少なくとも、その生き様を子供に見せることで、勝手に子供が学んでいく。それが理想的な父親の在り方だ。

名古屋の小6刺殺事件で逮捕された父親は、息子をその手で刺殺したにも関わらず、「誤って刺してしまった」とありえない嘘でごまかそうとした。

誤って人を刺すことなど、ありえない。100歩譲って誤って人を刺してしまう人間がいたとして、誤って息子を刺し殺す父親はいないだろう。

息子の死が、父親のせいであることから目を背け、「息子が勉強しなかったから刺した。(息子が悪い・俺のせいじゃない)」と逃げ道をつくり、新たなコンプレックスを増やしていく。

この父親は、自らが大学に通わなかった理由と同じように、10年後も20年後も、息子を刺殺したことは『しかたなかった』と言い訳をし続けるのだろう。

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1.3.5歳の子供たちを子育て中のかおりです。文章を書くのが好きで、アメブロの更新はほぼ毎日行っています。現在自宅でWEBライターをしています。論理的で根拠のある文章が好き。でも、ぐでたまの横にちょこっと書いてあるだらしない言葉も好き(笑)旦那とは大喧嘩もするけど基本ラブラブです。よろしくお願いします。引き寄せの法則・自分を愛する大切さについて書いてます→http://ameblo.jp/kira-kirakaorin

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