「日本人は華奢」は過去の話に。オーストラリアの子どもよりおデブな日本の子ども達。

 1980年代に小学生だった筆者は、いつもクラスで1、2を争う「おデブちゃん」でした。その私が思うのです、今の世の中ヘビー級児童は珍しくないと。

 各国の子ども(男児)の肥満度を比べたチャートに、面白い事実が反映されていました。今や日本男児の23%、約4人に1人は「太りぎみ」。イギリスやオーストラリア、フランスの子どもと比べても肥満傾向にありました。

太りぎみ男児率

出典 http://www.vox.com

出典:"VOX SCIENCE AND HEALTH - I went to Italy to eat, and learned an ugly truth about the Italian diet-"

 世界保健機構(WHO)によれば、1980年から2014年の間に世界の肥満人口は2倍以上に膨れ上がり、また栄養失調にありながら、脂肪、糖分、カロリー過多な安価な食事による栄養不足の肥満児が増加しているそうです。

Children in low- and middle-income countries are more vulnerable to inadequate pre-natal, infant, and young child nutrition. At the same time, these children are exposed to high-fat, high-sugar, high-salt, energy-dense, and micronutrient-poor foods, which tend to be lower in cost but also lower in nutrient quality.

出典 http://www.who.int

 現代っ子の肥満の原因は、「運動不足」や「欧米型の食事」が挙げられますが、皮肉な事にフランス、スェーデン、デンマーク・・・と、欧州諸国での肥満児童率は日本のそれよりずっと低い事が見受けられます。

 フランスは給食から、ファーストフードの代名詞であるケチャップを締め出しました。また糖分の高い飲料に「砂糖税」を課している国々も。日本も学校や家庭、また社会全体で、子どもの食への健全なセンスを養うシステムが求められています。

 同時に、既存の美意識に基づくボディーイメージを払拭しようとする動きもあります。

ファッション雑誌を3分見るだけで、女性の70%が憂鬱な気分になる」研究結果が発表され、"plus size fashion models" (大きなサイズを着るファッションモデル)も多く活躍するようになりました。

 また2013年には、"Life in plastic is not fantastic"(プラスチックの人生なんて素晴らしくない)をスローガンに、バービー人形に象徴される理想とされる女性のプロポーションに異議を唱える運動が起きました。

人形がプラスティック製であること、また整形手術を意味する"plastic surgery"のプラスチックとかけているのですね。

十字架に架けられ燃やされるバービー人形

出典 http://www.ibtimes.co.uk

出典:"International Business Times -Femen Topless Protesters Burns Barbie on Cross in Dream House Protest- " By Umberto Bacchi

 子どもの肥満は、そのまま大人の肥満へとつながります。肥満は食生活や生活習慣と密接に結びつき、加えて貧しさの象徴である社会的な問題ではありますが、現実は個人の問題とされてしまっています。 

 痩せた姿を美しいとみなす社会においては、太っている事で自己嫌悪に陥るなんて事も珍しくありません。子どもたちにカロリーでなく、栄養と自己肯定感を与える社会でありたいですね。

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