子どもの成長は嬉しく、楽しいものです。最初は泣いてばかりと思っていたのに、気付くとおしゃぶりをはじめ、周りの物に興味を持ちはじめ、、、と、どんどん成長していきます。私も子育て中の新米ママですが、前日には上手く遊べなかったおもちゃを翌日には使いこなしていたりと、どんどん成長していく姿を見るのは毎日発見があって楽しい日々です。
今はまだ自分で座ったり、ハイハイはできない我が子も、すでに周りにある物を掴んで口に持っていくようになっています。これからの時期、より心配になってくるのが身の回りの物による子どもの事故です。
東京消防庁や消費者庁などから子どもの事故に関するリーフレットが配られたり、それらの機関のホームページで情報を見たりすることができますが、今回紹介したいのは公益社団法人 日本小児科学会のホームページで見られるInjury Alert(傷害速報)です。

Injury Alert(傷害速報)とは?

医療現場では毎日、傷害を受けた子どもたちの診療を行っています。小児科医は、「こんな事故が起こるのか」とびっくりする事例に遭遇していますが、それらは単発で症例報告されることもほとんどありません。その情報がないため予防策にはつながらず、漫然と同じ傷害が起こっています。重症度が高い傷害を繰り返さないためには、発生状況を詳細に記録することが不可欠です。 
 そこで、こどもの生活環境改善委員会では、2008年に学会ホームページに「Injury Alert(傷害速報)」の項目を設けました。
 この速報は症例報告ではありません。傷害の事実のみをできる限り正確に記載しました。また、当委員会の「傷害速報」担当が簡単なコメントを記載しています。
(一部改変)

出典 http://www.jpeds.or.jp

この傷害速報は学会員でなくても、ホームページから閲覧することができます。事故が起きた状況、治療経過、予後を確認することができ、リンクされているFull Textを開くと、こどもの生活環境改善委員会からのコメントや、事故の原因となったおもちゃなどの写真なども確認することができます。
タイトルで取り上げたブドウに関する事故は、ブドウを丸ごと食べてしまったことよる窒息事故です。これに関しての、こどもの生活環境改善委員会のコメントを引用します。

窒息を引き起こす果実類としては,ミニトマト,リンゴ片,ブドウなどが知られており,5 歳未満の小児に対しては,ブドウやミニトマトなど,ある程度の硬さがあり,球形で,外表がスムースで口腔内を滑りやすい果実・野菜を食べる時は,1/4 以下の大きさに切って与える必要がある.乳幼児は,歯で噛み切る,臼歯ですりつぶす機能が未熟であることが大きな要因と思われる.
(一部改変)

出典 http://www.jpeds.or.jp

1/4にカットする!これは常識なのでしょうか?私はこの報告を読んで初めて知りました。この報告を知らなくても食べ物を大きな塊のままあげることはなかったと思いますが、慣れてくるとうっかり、そのまま与えてしまうということも起きそうです。しかし、報告によると食べ物による窒息死は5歳未満の子どもでリスクが高いそうなので、ある程度子どもが大きくなった後も注意が必要そうです。
また、電気ケトルに関する事故としては熱傷が報告されていますが、こどもの生活環境改善委員会はこうコメントしています。

電気ケトルのコンセプトは「やかん」であるため,蓋は簡単に開き,注ぎ口は大きく一度に大量の熱湯が出るようになっている.電気ポットのように,倒れた場合の「漏れ防止機能」はついていない.

出典 http://www.jpeds.or.jp

”電気ケトルのコンセプトは「やかん」”、言われてみればそうなのですが、盲点だったような気もします。少量のお湯がすぐ沸くので我が家でも愛用している電気ケトルですが、そのコンセプトが「やかん」であるがゆえに、倒せば容易に熱湯がこぼれる設計になっているのです。子どもの皮膚は脆弱ですので、熱湯を浴びればすぐに大火傷になります。我が家ではキッチンの高いところにケトルを置いて使用していますが、子どもが立てるようになった時にコードを引っ張ってひっくり返す危険性がありそうだったので、早速コードが垂れ下がらないように改善しました。
具体的な報告を知っておくと、自分が思いもよらなかった事故の可能性に気づくことができます。小さなお子さんがいる方には、一度、Injury Alert(傷害速報)を確認してみて頂きたいと思いました。

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仕事と子育てに奮闘中です。臆病者で閉じこもりがちですが、子どもには色んなことを経験させてあげたいので、勇気をもって色んなことにチャレンジしていきたいと思ってます。

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