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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
2016年8月27日(土)に放送される24時間テレビドラマ、「盲目のヨシノリ先生」のモデルになった新井淑則先生をご存知ですか。
ドラマ公開に先駆けて、8月20日(土)放送の『世界一受けたい授業』では新井淑則先生が出演されます

網膜剥離を患い両目を失明してもなお教壇に立ち続ける、新井先生にスポットライトを当て、医師に解説をしていただきました。

『全盲のヨシノリ先生』で描かれる新井淑則先生

ヨシノリ先生の生い立ち

大学を卒業後、23歳で国語教師として教職に就き、翌年同じ教師であった奥様と結婚され長女も誕生。

サッカー部を顧問として率いるなど活発に活動していたが、28歳で右目の網膜剥離によって入院・手術を繰り返すも失明。

普通学校から32歳で特別支援学校に異動となる。34歳でもう片方の左目も失明し、3年間の休職。

非常に落ち込み自殺も考えたが、様々な人との出会いを機に38歳で特別支援学校に復職し、46歳で念願であった普通学校に再度赴任。

52歳でクラス担任を受け持つこととなる。

網膜剥離を発症、全盲になる

強度の近視のためコンタクトレンズで矯正

網膜剥離は強い近視の方に起こりやすいことが知られ、その原因としては眼軸と呼ばれる角膜から網膜の中心窩という部分までが長く、網膜が引っ張られて力がかかりやすいといわれています。

28歳で右目が網膜剥離に

網膜剥離が起こると視野に黒いごみのようなものがちらつく飛蚊症をともなうことがあります。これは網膜に穴が開くときにその部分の細かい血管から血が出て、それが網膜に映ることによると考えられます。

34歳で左目も網膜剥離になる

もう片方についても強い近視などから、同じようなメカニズムで網膜剥離が起こった可能性があります。

死ぬことしか考えられなかった

両目を失明した時の心理状況

今まで問題なく見えていたものが、急に人生の途中で見えなくなるということは大変なショック、ストレスであろうと思います。
教師という子供を教える職業、ご家庭でのお子さんの誕生など順風満帆な状況から突然、という経過を考えると自殺を考えるほど思い詰めてしまうということも理解できます。

想像もつかない病気が発覚したときの患者さんの反応

一般に「そんなはずない」と事実関係を否認しようとしたり、「どうして自分だけが」と怒りを感じたりしながら時間をかけて受容していく、というプロセスをたどることが多いです。

リハビリセンターで同じような境遇の患者と出会う

同じような境遇の患者との出会い

同じような境遇の人にしかわからない、苦痛や不便を理解しあい、また同時にその人を通じて今後の希望や具体的な回復への道筋などが見えやすいからではないかと思います。

「眼科的リハビリ」とは

■点字
指先で凹凸を読み取ることによって情報を得る点字を学び、判読を行う訓練です。

■歩行練習
視覚障害のある方が用いる白いつえを用いて、安全な歩行の仕方を習得する訓練です。

盲導犬との出会い

盲導犬と歩くことによる効果

盲導犬は視覚障害のある方に必要とされます。
安全な歩行をサポートすることはもちろん、他の人に手を引かれるのとは異なり、あくまで視覚障害のある方の行きたい方向にその方の指示に従って行動します。

盲導犬によって、視覚障害の方は自分の意思で歩くことができ、安心感もあると思います。

ヨシノリ先生にとっての、盲導犬の存在

仕事上のパートナーであり、ときには癒しを与えてくれる友人のような存在なのでないでしょうか。

妻や家族の支えが職場復帰のきっかけに

障害者にとっての「妻や家族の支え」

障害を持たれた方にとって、医療者でも職場でもない、配偶者や家族からの支えは何物にも代えがたい、回復への原動力になるものだと思います。

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勇気を持ち続けられる理由

ヨシノリ先生の人柄について医師の立場から一言

インタビューを拝見して、非常に粘り強く、また人間味のある方だなと思いました。
こういった経験を乗り越えた教育者から教室で直接指導が受けられるのは、子供たちにとってもとても貴重な、よい機会ではないでしょうか。

(監修:Doctors Me 医師)

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