百貨店と言えば、何を思い浮かべるだろう。

古くは、屋上遊園地や特設ステージでの催し。後に、美術展やバーゲンとなり、いまでは物産展が百貨店の象徴のようになっている。中元や歳暮を贈る店、という方も多いかもしれない。

デパートと呼ばれていた初期の百貨店は、高級品を扱い、その物珍しさだけで客を集めていた。だが、新規開店の勢いが収まってくると、徐々に客は減り始める。

そこで、阪急百貨店の創始者である小林一三氏は、秘書に「大阪中のライスカレーを食べ、一番美味しい店はどこかを調べてこい」と命じた。

数週間の後、秘書が一番美味しいと思う店を小林氏に報告したところ、小林氏はその店を阪急百貨店の食堂に入れ、しかも、その店の4割安い値段で売り出したのである。

大阪で一番の店の味なので、当然のごとく「阪急のカレーは安くてうまい」と評判になり、客が一気に押し寄せるようになった。

ライスカレーは、安く売る分赤字となったが、百貨店全体の売り上げは大きく伸びた。

まさしく、「損して得取れ」。さすが、数多くの事業を興した実業家の力は偉大である。

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1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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