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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
みなさんは「OD」という言葉をご存知ですか?
「OD」とは「オーバードーズ」のことで、処方された薬に依存をしてしまい、過剰に服用してしまうことです。

身近に潜む「薬物依存」の恐怖、危険性、オーバードーズから抜け出すための心がけを、薬剤師の吉澤先生に聞いてみました。

「オーバードーズ」とはなんですか。

オーバードーズとは、英語のOver=過量と Dose=用量から成り、「過量服薬」とも呼ばれます。

医師から処方された用量以上に薬を服用してしまうことをいいます。

「オーバードーズ」を引き起こす内的・外的要因を教えてください。

【オーバードーズ内的要因】
・精神疾患の治療で継続的に向精神薬の服用しているなかで症状が安定せず、辛い症状から逃れる為に薬に頼り、オーバードーズとなってしまうケース。

・オーバードーズを繰り返すうちに薬物依存となり、更にオーバードーズを繰り返してしまうケース。


【オーバードーズ外的要因】

・貧困
・DV(ドメスティックバイオレンス)
・幼少期の虐待

上記の原因などの精神不安から、オーバードーズをおこなうケースもあるようです。

「オーバードーズ」によって起こりうる精神・肉体への危険性を教えてください。

オーバードーズによって薬物中毒になると薬によっては、昏睡、呼吸抑制、血圧低下などが起こります。
昏睡状態で救急搬送されれば、薬を体から排出するための胃洗浄などの適切な処置が必要です。

また、オーバードーズを繰り返すことにより薬物依存となり、更にオーバードースを繰り返すという悪循環に陥ってしまうと、精神的依存肉体的依存がおきます。


【精神的依存】

薬物を使用しないと不安や焦燥を感じ強く薬物の使用を欲求します。

【肉体的依存】
その薬物の使用中止により禁断症状などの身体的な異常が起こる状態をいいます。

自らの「オーバードーズ」をおさえるためにはどうすればよいですか

オーバードーズは、現代が抱える問題の一つであり、医療現場でも積極的に防止に取り組んでいます。

精神科では、患者の受診する間隔を短くし、1度に長期の薬を処方しないようにしています。
薬局でも患者に薬を渡す際には、しっかりとヒアリングを行うようにしオーバードーズの予兆などがあれば医師へするなど連携をとっています。

オーバードーズを防ぐためには、多くの薬を持たないような環境を作ることが大切です。

また、オーバードーズしてしまいそうな時には、周りに助けを求め辛い心の内を相談するということも抑止力となるでしょう。
周りに相談する人がいなければ、無料電話相談などがありますので是非利用していただきたいと思います。

身近な人が「オーバードーズ」を行っていたら、どのように声をかけたり、行動すれば良いですか。

身近な人にオーバードースを行っている人がいたら、まずは、話を聞いてあげることで不安が軽減するでしょう。

しかし、精神疾患を伴う場合には、担当医に相談することをお勧めします。

また、薬物依存となっている場合は、本人の意思だけで止めることは難しいのが現実です。入院治療を行っている病院もありますのでやはり医師に相談してください。

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薬剤師 吉澤先生からアドバイス

オーバードーズは、自傷行為の一つでもあり、なんらかのSOSと捉えて良いでしょう。

もし、身近な人にオーバードーズで苦しむ人がいたら、適切な治療を受ける機会をつくってあげてください。
もし、ご自身がオーバードーズで苦しんでいるのでしたら、直ぐにでもカウンセリングや受診ををお勧めいたします。

適切な治療でオーバードーズから抜け出し、心も体も健康を取り戻してください。

(監修:薬剤師 吉澤恵理先生)

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