「戦争できる国」に向かっている日本。戦争は「憎しみ」と「憎悪」「復讐心」で心をいっぱいにし、人生を台無しにしてしまいます。

8月は「戦争」について考える良い時期でもあります。

第二次世界大戦。アメリカやソ連、東南アジアの人々は日本人を憎み、日本人もまたアメリカやソ連、諸外国を「敵」とみなして戦い、戦争で家族を失った人々は憎悪と復讐心でいっぱいでした。

そのような憎しみは死ぬまで続き、いや、死んでも憎み続けるというような深い、癒しがたい感情でした。

そんな中、憎しみの連鎖を断ち切ることができた人々がいました。

この夏、「NHKスペシャル」で放送される「ふたりの贖罪(しょくざい) ~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」という番組をぜひご覧ください。

NHKスペシャル「ふたりの贖罪(しょくざい) ~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」

2016年8月15日(月) 午後8時00分~8時49分

出典 http://www6.nhk.or.jp

淵田美津雄とジェイコブ・ディシェイザー

憎悪が、世界を覆い尽くしている。どうすれば、憎しみの連鎖を断ち切ることができるのか。その手がかりを与えてくれる2人の人物がいる。

70年前、殺戮の最前線にいた日米2人のパイロットである。「トラトラトラ」を打電した真珠湾攻撃の総指揮官、淵田美津雄。

その後もラバウル、ミッドウェーを戦い、戦場の修羅場をくぐってきた淵田だが、951年、キリスト教へ回心し、アメリカに渡り、伝道者となった。淵田が回心したのは、ある人物との出会いがきっかけだった。

元米陸軍のパイロット、ジェイコブ・ディシェイザー、真珠湾への復讐心に燃え、日本本土への初空襲を志願、名古屋に4発の爆弾を投下した。

そのディシェイザーもまた戦後キリスト教に回心、日本にとどまり、自分が爆撃した名古屋を拠点に宣教師となった。戦争から4年後の冬、ふたりは運命の出会いを果たす。

ディシェイザーの書いた布教活動の小冊子「私は日本の捕虜だった」を淵田が渋谷駅で偶然受け取ったのだ。以来ふたりは、人生をかけて贖罪と自省の旅を続ける。淵田はアメリカで、ディシェイザーは日本で。

ふたりの物語は、「憎しみと報復の連鎖」に覆われた今の世界に、確かなメッセージとなるはずである。

出典 http://www6.nhk.or.jp

真珠湾攻撃の元総司令官・淵田美津雄のストーリー

真珠湾攻撃の元総司令官・淵田美津雄は、戦後、依然としてアメリカが憎かった。あるとき、日本軍捕虜に親切を尽くしてくれたアメリカ人の20歳前後のお嬢さんの話を聞く。

彼女はあまりによくしてくれたので、「日本人が憎くないのか?」「なぜ日本人の私たちにこんなに良くしてくれるのか?」と多くの日本兵が不思議に思っていたという。

彼女の両親はフィリピンで伝道をしていた宣教師で、日本軍からスパイの容疑をかけられ、30分の猶予を与えられて聖書を読み、祈った後に処刑されたのだった。

お嬢さんは、その祈りの内容を考えた時、日本人への憎悪は愛に変わったという。淵田は「美しい話だ」とは思ったが、まだよくわからなかった。

1948年、淵田はさらに衝撃的な話に出合う。

東京発空襲を行ったドゥ―リットル隊の一員として日本を空襲したジェイコブ・ディシェイザーの入信手記を、渋谷の駅前で手に入れたのだった。

ディシェイザー軍曹は、真珠湾の復讐を誓い、東京を空襲し、中国に不時着、そこで日本軍の捕虜となった。

なぜ人間同士がこうも憎みあわねばならぬのかと考え、憎悪を真の兄弟愛に変えさせるキリストの教えというものについて、かつて聞いたことに心が動き、聖書を調べてみた。

ディシェイザーは、その3年後、日本に対する憎しみを乗り越え、キリスト教の伝道者としてかつての敵国、日本にやってきたのだ。

淵田は、ディシェイザーを変えたという聖書を買い、読んでいるうちに、主イエスが自分を十字架につけた男たちのために祈った言葉と出会う。

「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」ルカの福音書23:34

淵田の頭には、あのアメリカのお嬢さんの話がひらめいた。お嬢さんは、両親が日本軍に処刑される30分前、この祈りをしたことに気づいたのであろう。

彼女が両親のこの祈りに応えるあり方は、キリストの十字架の赦しを日本人に知らせることだと、けなげにもそれを実践しようと、日本軍捕虜の世話をしていたのだ。

淵田は、キリストの祈りは、正義だと思い込んでアメリカを攻撃した自分の罪のためでもあったことを知る。そして、「赦し」という言葉の意味を知り、48歳にして生まれ変わった。

爆弾ではなく聖書を持って

淵田は戦後8年目に、爆弾の代わりに聖書を携え渡米した。そして、伝道者になった真珠湾攻撃隊長として、神の愛を語った。

淵田はこう言っている。

「キリストは、私の生涯を御心のままに変えるだけの力を持った、ただ一人のお方でした。キリストこそ、今日の若い人々への唯一の答えですよ。」

そして、25年間に及ぶ伝道活動で、多くの人々をキリストにある救いへと導いた。

参考文献;「御翼」2016年6月1日発行 牛込キリスト教会
「真珠湾からゴルゴダへ」(大阪クリスチャンセンター)

おわりに

戦争は憎しみを生むだけです。日本は今、その憎しみの連鎖に自ら入って行こうとしているような状態です。

まず、全力で平和憲法を守ること、戦争への関わりを未然に防いでいくことが大切です。
憲法が変われば、間違いなく、いつの間にか戦争に巻き込まれていった戦前のようになるでしょう。

そうすれば憎しみの連鎖にも巻き込まれていくでしょう。子供たちの未来が憎しみや復讐心でいっぱいになり、人生を台無しにすることがないように、明るい未来であることを願います。

NHKがどのようにこの番組を作り、放送するのかが見どころです。

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