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2016年7月26日(火)、世界的に活躍されていたピアニストの中村紘子(なかむらひろこ)さんが、大腸がんでお亡くなりになりました。72歳でした。

病状の経緯は、2014年2月に大腸がんが発覚、2015年3月に復帰するも再度体調不良を訴え8月~3月まで治療に専念されていました。

近年女性に増え続けている大腸がんについて、知っておくべき知識をご紹介いたします。

女性に多い大腸がんとは?

大腸がんは、その名の通り私たちの体の中の大腸にできる悪性腫瘍のことです。
大腸は、上のほうから盲腸、結腸、直腸、校門の4つの部位に分けられ、日本人においては特にS状結腸と呼ばれる部分と直腸にがんの発生が多いといわれています。

大腸がんのでき方には二通りあり、最初からがんとして突然正常粘膜に発生するものと、そうではなく最初は腺腫と呼ばれる良性のポリープだったものが、時間の経過とともに部分的にがん化が始まるものがあります。

大腸がんが発生した後、放置しておくと周囲のリンパ節や肝臓、あるいは肺などの離れた臓器にまで転移してしまうことがあります。

大腸がんをステージ別に症状を解説してください

ステージ0
最も早期の状態で、大腸の粘膜内にがんがとどまっているものをいいます。

ステージI
こちらも早期がんで、粘膜の下にある、固有筋層と呼ばれる大腸の筋肉層の中にがんがとどまっていて、それ以上は深く入り込んでいないものを指します。

ステージII
こちらは固有筋層より深い層までがんが入り込んでしまっているものをいいます。

ステージIII
ステージⅢはすでにリンパ節転移が見られるもので、ステージⅢaはリンパ節への転移が3個以上のもの、ステージⅢbは4個以上のリンパ節に転移がみられるものをいいます。

ステージIV
肝臓や肺といった、大腸とは接していない臓器に遠隔転移があるものをいいます。

大腸がんが女性の死亡率トップの要因はなんですか?

要因1:便秘
女性は体の構造として男性より腸が長く、便と大腸の粘膜が接触している時間が長くなりがちです。このことががんを招きやすくなるといわれています。

要因2:ダイエット
体型を気にしてダイエットを繰り返すことで、快便を促すだけの十分な便の量が確保できなかったり、水分や食物繊維が不足したりしてひどい便秘を招きがちであるということもあります。

要因3:恥ずかしがって受診をためらってしまう
大腸がんの自覚症状は、便に血が混じったり、便が細くなるなど、少し受診をためらう症状であることが多いです。
そのため、なんだかおかしいなと思ってもそのままにして、早期発見のチャンスを逃してしまう女性が多いのではないかと考えられます。

要因4:更年期による女性ホルモンの減少
女性ホルモンは大腸がんを抑制する因子の一つではないかともいわれており、更年期以降女性の大腸がんは増加していきます。40代後半以降の女性は特に注意が必要です。

大腸がんの初期症状を教えてください

大腸のどこにがんができるかによっても異なってくるのですが、便に血が混じったり、便が細くなったり、便秘や下痢の症状が出る、といった症状が典型的と言えるでしょう。

大腸がんの検査と診断内容を具体的に教えてください

大腸がんの検査としては、以下があげられがんの進行度を予測するためなどを目的として行われます。

・大腸カメラなどと言われる下部消化管内視鏡検査
・CTやMRI
・エコー検査や手で腫瘍の状態を確認する直腸診
・腫瘍マーカーやPET検査

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大腸がんの早期発見と検診の重要性を伝えてください

大腸がんは早期に見つかれば予後の良いがんで、ステージ0やステージ1であれば5年生存率は9割以上にのぼります。
そしてやはり早期発見のカギは検診。ある程度の年齢になったら定期検診を欠かさないようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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