重大な案件に取り組む時、あらゆる可能性を想定し、その対処法を考えておくことが大切である。

こう言うと、準備を怠ることのない、賢いやり方のように思えるが、果たしてそうだろうか?

想定できる程度のことばかりが起きるとは限らない。世の中は、想定外のことばかりなのだ。

“想定”したことで安心していると、いざ想定外となった場合に対処できなくなる。

“想定できることはすべて考えた”という思い込みが、持ってはならない“安心感”を生み出し、急な“想定外”にオロオロしてしまうのである。

また、“想定する”ということは、自らの考えに“逃げ道”を作っているようなもの。

「こうなったら、こうしよう」「この場合は、これでフォローできる」という、インパクトのない考えをまとめているに過ぎない。

ものごとに取り組む時には、このアイデアは完璧だ、と思えるまで、ブラッシュアップしておかなければならない。

とことん考え抜き、精査した先に、優れたアイデアが生まれるということを心に刻まなければいけない。

そうしなければ、大きな成功を成し遂げることはできないのである。

“想定”は、自分への言い訳にも利用してしまう。失敗した時にも、「まぁ、想定の範囲内だし」と。

“想定”しているということで、無力な自分を認めずに済むのである。くだらないプライドを保つために、利用している。

これがクセになると、何ひとつ本気で取り組むことができなくなる。

“想定”は、自分のフォロー策を作っているに過ぎない。

「退路を断つ」気持ちで、ものごとに取り組まなければ、無能な理屈だらけの人間になってしまう。

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佐藤きよあき このユーザーの他の記事を見る

1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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