海に開いた大きな穴、ブルーホール。

世界で最も深と認定されたブルーホールが南シナ海にある。

中国の調査団が発見したブルーホールのある南シナ海、南海諸島は領有権の主張をめぐり、中国を含む諸外国が火花を散らす場所でもある。
今回発見されたブルーホールは領有権をめぐっての議論はまだ出ていないが、今後の展開に影響を及ぼすのだろうか?




世界で一番深い西沙諸島のブルーホール

今回認定を受けたブルーホールは三沙永楽竜洞と命名された。

以前から地元住民では有名なものだったそうだ。西遊記にも取り上げられ、古くから知名度はあったものと思われる。

地元民からはドラゴンホール(龍穴)として知られているという。

専門家の現場調査・確認を経て、三沙市政府は24日、西沙諸島永楽環礁のブルーホールを「三沙永楽竜洞(Sansha Yongle Blue Hole)」と命名した。

出典 http://japanese.china.org.cn

現地の漁師によると、西沙諸島にある「ドラゴンホール」は南シナ海の"目"と呼ばれており、西遊記の孫悟空が如意棒を授かった場所として伝えられているという。
深さはそれまでに最も深かったバハマのディーンズブルーホールより約90mメートル深い。


水面近くには20種以上の魚類が生息しているが、約100メートル以下では酸素がないため、生物が生息している可能性は少ないという。

出典 https://www.washingtonpost.com

翻訳筆者、一部抜粋。

この歴史ある、美しいブルーホールのある南シナ海、様々な国を巻き込んだ領有権争いの中心となっている。
南海諸島(南沙諸島、西沙諸島を含む諸島群)の領有権と一部領有権を主張するのは7カ国だ。

各国には各国の主張があり、中間地点を見つけるのは容易ではなさそうだ。

海洋資源が豊富にあり、また航海ルートとしても盛んに利用される地域である南シナ海はヴェトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、台湾、そして中国によって領有が主張されるエリアである。

出典 http://uccindia.org

中国は中国最南端の海南省から南東に何百マイルも伸びる九段線とよばれる線で区切られたエリアが中国の最大領域であると主張していた。

そして南海諸島の領有権は中国に帰属しているし、1947年には南沙諸島が中国領域として記されている地図も発行されていると主張する。

中国寄りの地図に他国との調整なしに載せたものだという反論がある。

またヴェトナムは歴史的観点から、中国が1940年代以前に領有権を主張していなかったことや、17世紀に南海諸島を実質的に支配していたのはヴェトナムであり、それを証明する書類もあると言う。

またこの議論の主なステークホルダーであるフィリピンは南海諸島の一部である南沙諸島が地理的に近いことから、一部の領有を主張している。



出典 http://www.bbc.com

翻訳筆者、引用及び一部抜粋。

ハーグ国際裁判所にフィリピンによって持ち込まれたこの案件は中国にとっては受け入れられないものとなった。

ハーグ国際裁判所は中国の言い分を退け、フィリピンの主張を受け入れたのだ。

それに対しての中国政府の反応は…。

中国外務省の発表。

「裁判の正式発表は効力のない無効なもので拘束力はない。中国政府は裁定を意義あるものと見なさないし、受け入れない。」

「中国政府の南海海域の領有権、海洋航海の権利、利益は裁定から影響をうけるようなものではない。中国政府はこれに反論し、この裁定を根拠としたいかなる主張、行動を受け入れない。」

と発表した。

出典 https://www.rt.com

翻訳筆者。一部抜粋。

中国政府の姿勢は強硬だ。

中国政府の姿勢は、海外メディアから「無視する」と言う表現であらわされている。


現在目立った衝突は起こっていないようだが、ヨーロッパや中東を筆頭に世界各国で様々な衝突が勃発している。
平和的な方法で問題解決が行われるよう、祈らずにはいられない。

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