自民党「造反者」小池百合子の都知事就任が決まって、都議会がざわつき始めた。本来、最高権力者である都知事ですら、覚悟を決めて対決しなければならない強大な敵、都政の裏ボスと恐れられる内田茂とは?そして、新知事は東京に巣食う「ガン」を取り除くことができるのか?

◆口火を切った前都知事、猪瀬直樹の「いじめ自殺」告発

7月13日に猪瀬直樹 前都知事がtwitterに投稿した画像は、これまで隠ぺいされ続けてきた、樺山卓司都議の自殺の真相を暴くものだった。「内田許さない!!」「人間性のひとかけらもない内田茂」「来世では必ず報復します!」と殴り書かれたこの遺書は、都政を裏ボスとして牛耳る自民党・内田茂都連幹事長による壮絶なイジメが1人の都議を死に追いやったことを物語っている。

猪瀬がこれを告発したのには訳がある。実は、猪瀬失脚も、内田茂の嫌がらせに端を発し、ハメられていたと言う。副知事時代に内田利権である参議院議員宿舎の計画を潰したことから恨みを買い、世間からは自民党推薦候補と目されながらも、実質は自民党から支援を受けられずに徳洲会から借金をせざるを得ない状況の追い込まれていたと言うのだ。(情報ソース:週刊朝日)

◆「政治とカネ」は舛添どころではない、東京五輪をも食い物にする金の亡者

猪瀬の告発を後押しするように、7月27日、週刊文春が内田の五輪利権を暴いた。
東京五輪で新設する恒久スタジアム3つのうち、バレーボール会場の「有明アリーナ」(360億8000万円)と水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」(469億8000万円)の2件を落札した東光電気工事は、内田茂が16年間監査役を務め、収支報告書に記載されているだけでも、年間数百万の報酬を受け取っている「癒着企業」だ。五輪だけではない、豊洲新市場関連工事など東京都の公共事業を数々受注し、2014年までに1000億円企業に急成長を遂げている。

癒着を裏付ける証拠とも呼べる1つの「異常事態」がある。

それは、有明アリーナの競争入札でのこと。東光電気よりもライバルだったJVの入札価格の方が安かったのだ。しかし、「何故か」最終的に価格の高い東光電気が落札し、業界紙の建設通信新聞も、異例の「逆転落札」(1月18日)と報じた。ただでさえ、建設価格高騰が問題視される五輪施設で、高額業者に軍配が上がるとは、何かしらの裏の力が働いたとした考えられない、と関係者は首をかしげた。詳細は上記の文春記事をお読み頂きたい。

◆親族まで制裁を指示、北朝鮮的な独裁者に新知事は勝てるのか?

都知事選の選挙特番「池上彰のニッポンの大問題~都知事選SP生放送~」に出演した猪瀬は、自民党が発令した常識を逸脱した布告「小池を支持したら親族まで除名」は、都議会の裏ボス・内田茂の指示だと発言。長年都政を思うがままに牛耳り、自分が北朝鮮の独裁者のような絶対的権力を握っているとでも勘違いしたのだろうか?

表に姿を現さないが故に糾弾もされにくい、この裏ボスを倒すには、小池都知事は有権者の後押しを得て体制を整え、次回の都議選で完膚なきまでに叩きのめすしかないと八幡和郎(徳島文理大)教授は分析する。

小池氏は、都議会を冒頭解散するといったが、これは、都議会も解散して民意を問えと迫って、自分に好意的な議員を勧誘する、議会が自主解散したり、解散せずに来年の通常選挙になれば、地域政党を結成して反対派の自民党議員に対抗馬を出すという意味だろう。(2016.7.8 アゴラ)

出典 http://agora-web.jp

まさに、師である小泉純一郎の手法に倣って、刺客を育て、自民党都連を選挙で壊滅させるしか方法はないと言うのだ。しかし、そのためには、機が熟すまで小池新知事が潰されずに生き残らなければならない。猪瀬前知事のように、ハメられ、早々に辞任に追い込まれては身も蓋もない。

◆自民党ですら制御不能、小池VS内田の潰し合いに注目

元・自民党都議の野田数がiRONNAに寄稿した告発記事も興味深い。かつて、自民党が都政の裏独裁者・内田を幹事長から引きずり下ろそうと画策したことがあるという。

石原伸晃都連会長以下、都連の国会議員は内田氏を都連幹事長から外そうとしていた。しかし、都議会議員の数が圧倒的に多く、加えて都連の幹事長職は、都内各選挙の公認権を持ち、業界団体に対しての影響力も強いため、小選挙区選出の国会議員は抵抗しきれなかったのである。そのときも内田本人が前面に出るのではなく、側近で現議長の川井しげおが国会議員の前で机をバンバン叩いて「内田先生じゃないとカネを作れない!」と威嚇していた。(iRONNNA)

出典 http://ironna.jp

このように、都政の裏ボス・内田は自民党の国会議員ですら制御できない絶大な権力を握っている。恐らく、小池新知事に対しては全面対決姿勢で、様々な嫌がらせや罠をしかけてくることだろう。それに潰されずに、「都政のガン」を排除することができるのか?新知事の手腕と精神力が問われる。都政改革に着手する前に、猪瀬のような電撃辞任や、冒頭の樺山都議のように自殺に追い込まれないことを祈りたい。

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