現在、Facebookの「Love What Matters」に投稿された一本の動画メッセージが大反響となっています。彼女のメッセージ動画はこれまで490万回以上再生され、シェア数は9万6千以上、4万5千以上の「いいね」が寄せられています。

「21歳の時の私です」

出典 https://www.facebook.com

この写真は、女性が21歳の時にデトロイトポリスアカデミーを卒業した時のもの。それから17年の月日が流れ、彼女は警官としてベテランの域に。そしてその17年間、他の警官同様、様々な経験をしてきた彼女。そのパワフルなメッセージは私たちの心を動かします。

この女性の両親は警察官だったようです。彼女のメッセージには「25年間勤務でずっと父がつけていたバッジと、巡査だった母のストライプの紋章を身に着けて」と綴られています。両親の背中を見て育ったのであろうこの女性は、自身も警官になることを夢みて実現させたのです。

17年間に自分に起こった出来事を振り返り、きっとこれからもまたそれと同じようなことが起こっていくだろうと女性は綴っています。

「これまで自分自身、多くの血を流し、目の周りに痣を作り、靭帯を損傷し、刺された傷を縫ったり、頭を怪我したり、葬儀に参列したり、修復可能な怪我を負ったり、神経が破壊されたり、うつやトラウマを感じたり、本当に多くの心の痛みを経験してきました。

3時間も濡れた草の上で強盗を捕まえる為に張り込みをしたこともありました。暗闇の路地裏で銃を持った男が襲って来て、撃たれたけど逃げ延びたこともありました。暴力を振るう虐待夫から逃げられず、どちらか死ぬまでどうにもできないと嘆く女性と口論をしたことも。焼けただれて亡くなった赤ちゃんを、胸に抱えて泣きじゃくったこともありました。

わずか数センチの距離で自分の耳を霞めた銃弾が、どんなに恐ろしいものか私は知っています。通りで誰かに子供を殺された母親があげる悲痛な叫び声がどんなものかも知っています。そして夫であり3人の子供の父親が、仕事の途中で事故に遭い帰らぬ人となってしまったことを語らなければならない妻であり母の気持ちもどういうものか知っています。

私はこれまで勤務に向かう途中で、一度も『今日も誰かをやっつけてやろう』『今日も誰かを殺すことになるのだろう』などと思ったことはありません。でも、結果的にそうなったことはあります。それは自分の背負った任務として、善良な市民の安全を守るためにベストを尽くさなければならないからです。例えその時に私が死んだとしても。

私たちは、今、お互いに理解しなければいけない時を迎えています。暴力で暴力を制することはできません。嫌悪で嫌悪を改善することはできないのです。全ての警官がパーフェクトかというともちろんそうではありません。悪い警官もいます。でも、ほとんどの警官は、思いやりがあって温かく、家族思いなんです。

中には、警察官としてのバッジを身に着ける価値のない警官もいるのは事実です。それでも、悪い警官は、世界中の警官の中のほんの一握りなんです。最近起こっている警官に対しての嫌悪からくる事件や怒りを感じて、私はただただ悲しいのです。

みなさんに理解してほしい。「対警官」との争いはもうやめませんか。私たちが団結して問題を解決しない限り、いつまでもこの問題は続いていくのです。私はみなさんに愛を込めてこのメッセージを送ります。私たちは今よりもずっとずっといい世界を作り上げられるはずです。」

出典 https://www.facebook.com

警官として懸命に任務に当たることは時に命のリスクも背負うこと。それでも市民を守るために、これまで経験して来た多くの過酷な状況も、これからも経験していくのだろうとこの女性は伝えています。だからベストを尽くしているのだということを理解してほしい、と。ヘイトクライムが頻繁に起こる社会を哀しんでいるのはこの女性警官だけではありません。

このメッセージ動画には、女性警官の心のメッセージに共感する人が1,600件ほどのコメントを寄せています。パワフルなメッセージが伝えたいことは「愛」そのものなのだとコメントしている人もいます。多くの人が共感している世の中であるにも関わらず起こり続ける悲しい事件に「どうしたらいいのかわからない」と思う人も決して少なくないようです。

シェアして気持ちを広げること

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こうした投稿を見ると、私たちには心のシェアが必要なのだなと感じます。世の中で起こっている様々な事件を実際に解決することには繋がらなくても、少なくとも自分の気持ちを確認することができ共感している人を見つけることができるからです。シェアすることで多くの人が自分と同じ意識を持っていると知った時に、「まだ、この社会は大丈夫」という希望も見えるのではないでしょうか。

各地で起こっている悲しい出来事に絶望だけを感じるよりも、希望を持ってシェアし合うこと…そうすることで個々の意識にも自信が湧き、社会と向き合う強さも生まれるのではないかと思います。多くの人がこの女性警察官に共感したように、筆者も日々ベストを尽くし善良な市民を守っている警察官をリスペクトしています。あなたはこのメッセージから何を感じますか?

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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