記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
みなさんは血管腫という病気をご存知でしょうか?その名前からとても怖そうな病気をイメージするかもしれませんが、血管腫と一言でいってもその状態はさまざまです。
血管腫は誰もがなり得る可能性のある病気であるため、正しい知識を持って、おかしいなと思う点があれば、すぐに受診するようにしましょう。

今回は、「血管腫」について医師に解説していただきました。

血管腫とは身体にどんなことが起きているのでしょうか?

血管腫とは血管にできた異常を広く指す言葉で、以下のようにさまざまな状態があります。

・毛細血管が異常に増える
・血管がとぐろを巻くように増殖する
・通常は動脈→毛細血管→動脈と流れていくべき血管が、毛細血管を飛ばして動脈から静脈に直接流れ、糸玉のように複雑に絡み合った状態になる

どのような症状が現れる&それぞれの治療法は?

血管は体のあらゆる部位、あらゆる臓器にありますので、どこにどのような血管腫が現れるかによって、無症状であったり、重大な病気を引き起こしたりとさまざまです。

たとえば赤ちゃんの顔面に出るいちご状血管腫は、その名の通りいちごのように赤いできものが体中のどこにでもできうる状態です。顔面にある場合は目立ちますが、治療を要することなく6才ぐらいまでに自然に治ります。

単純性血管腫とよばれる毛細血管が増殖する病態では、赤あざとして外から見える場合がありレーザー治療や外科的切除がおこなわれます。

静脈がとぐろを巻くように増殖する海綿状血管腫が目玉の奥、頭がい骨の中にできることがあり、中年になって大きくなってくると目玉が前に飛び出して見えるようになることがあります。
血管腫が小さい場合は様子を見ますが、大きくなってきた場合は手術で取ることがあります。

また、、動脈と静脈が直接結びついてしまう動静脈奇形が脳の血管で起こると、何かのきっかけで弱い血管が破れて大出血を起こし、脳出血になることがあり、これも手術が必要です。

血管腫にかかりやすいのはどんな人ですか。また、血管腫によって日常生活に支障はでますか。

生活習慣によって起こる病気ではないため、特にこんな人に起こりやすいということはありません。血管腫の位置や性質によっては、見た目に問題が出たり、治療が必要になることもあります。

とくに、脳動静脈奇形による脳出血は、高血圧がなく元気な若い人の脳出血の原因として重要です。

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医師からのアドバイス

血管腫はあまり耳にすることのない病名であり、目に見えるところになければご自身でも発見しづらいものです。

体の深いところにある血管腫については、一般的な健康診断では見つけられず、たまたま何かの症状があってCTや超音波検査を受けたときに発見されることもあるかもしれません。

信頼できる医師に相談し、どの程度危険なものなのか、どう対策していくべきなのかを検討しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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