どんなに年齢を重ねても思うことは同じ

これからの日本は大介護時代に突入する。
介護施設での悲惨な事件が後を絶たない昨今。

私も介護の仕事をしている。
悲惨な事件のニュースを見るたびに、怒りが湧いてくる。

人を人と思わないような残忍な事件。
年老いて、身体が自由に動かせない高齢者たち。

今まで、どんな苦労をして生きてきたのか。
子育てや仕事に追われてがむしゃらに生きてきた人たち。

ひと段落して、ようやく自分の好きな時間を過ごせる。
しかし、身体が若い頃のように動かない。
今までの苦労が重なった分、身体はがたがただ。

それでも、老後を自分の好きなように生きたい。
そう思っているはずだ。

今、私は30歳にもなっていない。
その私ですら、自由に好きなように生きたいと思っている。

その思いは、80歳だろうが100歳だろうが同じだ。

介護士の憧れ!山口晃弘さん!

インターネット上の介護の世界で介護職の憧れとなっている人物がいる。
もちろん私も憧れている存在だ。

それが「山口晃弘(やまぐちあきひろ)」さんである。

介護の仕事を誇りに思っている人たちの間で「黄色い本」と言えば通じてしまうのがこの方だ。

山口さんの書かれた「最強の介護職 最幸の介護術 “燃える闘魂”介護士が教える大介護時代のケアのあり方」という本は介護職の聖書と言っても過言ではない。

私はFacebookの介護グループで山口さんという方を知った。
山口さんの投稿を読んで、ブログを読んで「この人のことをもっと知りたい」と思い、この黄色い本を購入した。

出典楸獅 雪那

山口さんを知っていくほど
本当の意味で強く優しい方なのだとわかる。

学生の頃は、酷いいじめにあっていたそうだ。
空手を始めたことで、そのいじめの経験を克服した。

空手道場でのエピソードがある。
大雪の日に稽古に行ったら、山口さん1人しか門下生が来なかった。

師範と1対1での稽古はとても厳しかったそうだ。

帰り際に師範は
「寒い冬に頑張ったものが春に芽を出し、暑い夏に頑張ったものが秋に実る」という言葉をくださったそうだ。

山口さんは“人が嫌がるときに、つらいときに頑張る人が最後に勝つ”と受け取った。

人はどんな状態でも輝ける。

この著書は、涙なしで読むことはできない。
もし介護職についていて、この本を読んでもなにも感じないという人は介護の仕事などするべきではないとすら思ってしまう。


どんなに歳をとっていても、認知症でも、どんな障害を持っていても
“1人の人間”であり“自分と同じ人間”なのだ。

動けなくても、歩けなくても、意思表示ができなくても。
それでも、しっかりとした意志はある。
やりたいことはある。

私は私と同じことができない人を軽蔑していいのか?
私ができないことを他の人に馬鹿にされたら私はどう思うのか?

侮辱されたと腹を立てるだろう。
馬鹿にした人を嫌だと思うし。
きっと自信をなくしてしまう。
なにもやる気にならなくなってしまうかもしれない。

それは、どんな年齢でも同じなのだ。


戦争を経験し、戦後をがむしゃらに生きてきた人たち。
今の平和な世界しか知らない私たち。

その苦労は私たちにはわからない。
わかるはずもない。

それでも「笑顔でいてほしい」と思う。

どんな状態であったとしても幸せな最期を迎えてほしい。
そのお手伝いをすることが私たち介護職なのだ。


介護について悩んでいる人にぜひとも読んでほしい1冊だ。




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