極端に自分勝手な人に出くわすと、嫌な気持ちになると同時に、「なぜこの人はここまでこうなんだろうか…」と不思議に思いませんか。 

最近、駅員やベビーカーに手を出す中高年などのニュースがよくありますが、「邪悪」に見える彼らに、何かの共通点などはあるのでしょうか。

たまに出くわす、
極端に自分勝手な人、
人を操って思い通りにしようとする人、
親切心のかけらもない人etc…

とても嫌な気分になりますし、結局1日くらい引きずってしまったりもします。

そんな「邪悪な性格について」専門的に研究しているブリティッシュ・コロンビア大学のデルロイ・ポールハス博士(Delroy Paulhus)の研究をご紹介します。

まずは誰もが一度は思ったことのあることでしょう。

残酷な行為に喜びを見出す人がいるのは、何故?

出典 http://melipa.com

これはいわゆるサイコパス(※)や、殺人犯だけではありません。

教育現場で起きるいじめや、ネットでの中傷、炎上行為などにも見られます。
社会的には「模範」とされている警察官や、政治家などの間にもよく見られることです。

サイコパス…「精神病質」とか「反社会性人格障害」などと呼ばれ、良心や善意を持ちあわせていないという極めて特殊な人格を持つ人々

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ポールハスによると、人は「世界を単純化したい」という欲求に従い、自分の出会う人たちを「善人か悪人か」「天使か悪魔か」という、ごくシンプルな枠組み(レッテル貼り)に当てはめてしまいがちだそうです。

邪悪さの研究は、ナルシストから始まった

最初、ポールハスの興味はナルシストにありました。

自分独自の自己評価を保つためならどんなことでもする、非常に自己中心的で空虚な人たちというイメージが、彼の中であったからです。

10年くらい前、教え子の一人が、この「自己没入的性格傾向」は、「他の不愉快な性格的傾向」と相関関係にあるのではないかと示唆しました。

それは、マキャベリズムとサイコパス

マキャベリズム…目的のためには手段を選ばない性格の人

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ポールハスは、ナルシスト・マキャベリズム・サイコパスは、それぞれ独立した概念だが、しばしば「不愉快さの三つ巴」とでもいうべき、悪の三類型として共通する部分があると考えました。

自分自身への、歪んだ肯定的見解

犯罪者やサイコパスにではなく、「人の性格の邪悪さ」に焦点を当てて研究してきたポールハスでさえも、初対面ではその人の特徴はまったくわからないそうです。

毎日社会生活を送る中で、彼らも自分自身をトラブルに巻き込まない方法を学んでいますからね。

しかし、諸所に特徴は現れます。

例えば、ナルシシズム傾向が高く出る人は、自分のエゴを通すための”過剰要求(over-claim)”という手段をすぐとり始めます。
幾つかの実験で、ポールハスは彼らにデタラメの検査結果を見せることがあり、するといきなり、彼らはそんなことは最初から分かっていたと言うように、談笑してフランクになるそうです。

ポールハスの目的は、自分が試されたことを知った彼らを怒らせることにあるのですが…ポールハスは、この傾向にこうコメントしています。

彼らは、自分自身について歪んだ肯定的見解を持っており、それでなんとか社会に適応しているのではないでしょうか。

                    ポールハス

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次回の記事でも引き続き、人は生まれつき邪悪さをもっているのかを研究した、彼の話をお届けします。

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