手を差し伸べなければ死が訪れるであろう状況

これまでにも酷い状況におかれた動物たちのお話しをたくさん書いてきましたが、筆者の人生はこれまで、保護猫や保護犬との暮らしでした。日本でもアメリカでも、それは同じでした。どこにいようが、助けを必要としている犬や猫たちが筆者の目の前にいつも現れていたのです。

筆者は、これまでの人生で、一度もペットショップなどでお金を払って命を買ったことはありません。

たくさんの犬や猫たちと一緒に暮らしてきましたが、その犬や猫たちは、命の危機にいつも瀕してたのです。自分が手を差し伸べなければ、おそらく助からないであろう命がそこにあったのです。そういう犬や猫たちを。。ずっと保護してきました。

最後に保護した犬を除けば、今まで好んで飼ったわけではありません。飼わざるをえない状況にあったから飼ったのです。

ニューヨークのアパートの窓

出典My Cats

すべて保護猫

メアリー

上記写真の一番左側の黄色の猫は「メアリー」。筆者が最初にアメリカで出会った捨て猫です。

この猫は、生後1か月くらいで他の兄弟姉妹3匹と一緒に段ボール箱に入れられてニューヨーク市のクィーンズ区の公園に捨てられていました。

筆者は当時、友人の引っ越しを手伝うためにその公園を通りがかったのです。公園の一角で、子供たちが段ボール箱を覗いている光景に遭遇しました。そこで声をかけたのです。「どうしたの?」と箱を覗くと、そこには4匹の子猫たちがいました。

「捨て猫なの。誰かもらってくれないかと思って見守っているんだけど。。」

その時は引っ越しが控えていたので、声をかけただけで終わったのですが、時間が経って、再び同じ場所を通りがかったら、やはり同じ子供たちがまだ段ボール箱を覗いていたので、再び声をかけたのです。「貰い手は見つかった?」

すると箱の中には1匹だけ子猫が残っていました。「この子だけ臆病すぎて誰ももらってくれないの。後の3匹はみんなもらわれていったんだけど。。もう家に帰らなきゃいけなくて。。でも私たちは連れて帰れないの。。お母さんに怒られちゃうから。。どうしよう!」

ということで、仕方なく。。子供たちが心配でこの子1匹だけを残して帰れないということで。。筆者が連れて帰ることになったのです。

そこからこのメアリー(雌)は、1度も病気をすることもなく24年間も長生きしました。

出典メアリー

24年間も健康で長生きしたメアリー

ジュリとイブ

トップの写真の右端の2匹は、双子の姉妹です。メアリーを拾った翌年に保護した猫たちです。この子たちは、アパートのゴミ箱の中に捨てられていました。まだ目があいておらず、へその緒がついた生まれた直後の状態で、2匹、ゴムで結わえられた状態で生ごみと一緒の袋の中に入れられて捨てられていたのです。

朝、ごみ回収車が来る直前でした。子猫の鳴き声で目が覚めて、気になって探してみたら、ゴミ箱のゴミの中で発見したのです。筆者が保護しなければ、ゴミ回収車の中で押しつぶされてしまいます。それで仕方なく保護したのです。

これで、一気に保護猫が3匹となってしったのです。1ベッドルームの狭いニューヨークのペット禁止のアパートでした。大家には内緒で飼っていたのです。猫が見つかったら追い出されることを覚悟して飼っていました。引っ越すお金もなく、仕方なかったのです。

生まれたての子猫を育てるのは、容易ではありませんでした。1時間ごとの授乳と糞尿の処理が24時間、何日も続いたのです。

出典ジュリとイブ

この子たちは、あまり長生きができませんでした。

母猫の初乳を飲まされていなかった猫は、免疫力もなく、あまり丈夫には育ちません。当時、猫のミルクがあるなんてことを知らなかった筆者は、牛乳に生卵を混ぜてスポイドで授乳していたのです。

この子たちは8歳くらいまで生きました。

ミルキーとペコ

出典ミルキー

オスネコのミルキー

出典ペコ

ミルキーと双子の兄弟猫のペコ

トップの写真の真ん中の2匹は、白い子がミルキー、縞模様がペコで、双子の兄弟猫です。この子たちはジュリとイブを保護した翌年に、同じゴミ箱に同じようにゴムで結わえられた状態で、へその緒付きで生まれたてで生ごみの中に捨てられていたのです。

捨て方でもわかるように、同じ人が捨てたのです。つまりジュリとイブ、そしてミルキーとペコは皆同じ母猫から生まれた兄弟姉妹だったのです。

後で判ったのですが、子猫たちを捨てた犯人は、筆者が借りていたアパートの大家でした。ペット禁止のアパートの一室に住んでいたのですが、大家は猫を飼っていました。その猫が毎年子猫を産み、いらなくなった子猫はこうして毎年ゴミ箱に捨てていたのです。毎年生まれた子猫たちを大家は間引きしていたのです。

そのことがやっと判った筆者は、これ以上猫が増えても困るので、ASPCA(アメリカの動物保護センター)に通報したのです。すると、まるで警察官のような保護管たち2人がやってきて、大家に厳重注意をしてくれました。その後、筆者はこのアパートを引っ越したので、わかりませんが、これ以降、大家が子猫たちを捨てることがなかったと信じたいです。

ミルキーとペコも大事な初乳を飲まされておらず、やはり短命で7~8年で他界しました。

日本でも

渡米する前にも、日本の実家でも保護した猫「パティ」がいました。

パティのことは下記犬のお話の最後に書いていますので、そちらをご覧ください。

出典パティ

大怪我を負って血だらけの状態で日本で保護したパティは、その後一度も病気することなく元気で24年間長生きしました。

ハニー

ハニーは、本来であれば、筆者と一緒に日本に連れてくるはずの猫でした。ハニーには訪日するための法的な手続きを始めていたのです。ですが、その途中でハニーは病気にかかってしまい、筆者が日本で父の介護をしている間に他界してしまいました。

ハニーの背負っていた辛い過去を下記リンク先に書いています。まるで忠犬ハチ公のネコ版です。前の飼い主の引っ越しのため、外に放置され捨てられたハニーです。

そんなハニーを保護して数年間、ニューヨークの自宅で一緒に暮らしていました。

出典ハニー

この子は本当に賢い子でした。

マキシ

アメリカで保護した最後の猫がマキシです。この子はハニーが連れてきたホームレスの猫でした。耳ダニに侵されて左耳がつぶれてしまってました。筆者が保護して動物病院で治療を受けさせたのですが、その時点で右耳は既に手遅れで二度ともとに戻ることはありませんでした。

それから、保護して数年後に、尿路結石症で1度死にかけたのですが、手術をして元気に回復することができました。

筆者が家族とニューヨークを引き上げる時には、もう保護猫はこの子だけになっていました。当然、日本に連れてきています。今でも元気で一緒に暮らしています。この子ももうすぐ推定年齢20歳になります。

最初は環境の違う日本で怖がっていましたが、今ではすっかり慣れて日本の生活をエンジョイしています。

一度尿路結石をしてしまった猫は、その後も再発する可能性があるため、術後からずっとマキシには療養食のみを与えています。これまでに筆者が一番お金をかけて育てている猫になってしまいました。手術も非常に高かったのですが、その後の療養食も最高級ランクのキャットフードの値段ですが、仕方ないです。マキシ君の健康がそれで保てているのですから。マキシには元気で長生きしてほしいです。

出典マキシ

ニューヨーク時代のマキシ

名無しの猫

命を救ったものの、筆者にもどうしても立場上、飼えなかった猫がいます。道路の中央分離帯でカラスに襲われていた所を助けた子猫です。そこ子には、新しい飼い主さんにつけてもらおうと最初から考えていたので、最後まで名前をつけませんでした。この子のことも、下記で詳細を書いていますので、どうぞご覧ください。

出典名無し猫

この子は、良い里親さんと巡り合うことができました!

モモ

現在、筆者が日本で一緒に暮らしている雌犬のコーギー犬モモは、殺処分される寸前で動物愛護センターから引き出した犬です。そのお話しは、以前、ここで書いていますので、リンクしておきます。このモモは、筆者を「助けてくれる人」と一度、数分間、会っただけで10日後に改めて迎えに行った筆者を覚えていたという不思議なエピソードがあります。それを下記に書いていますので、まだ読んだことがない方はぜひどうそ!

出典モモ

殺処分される寸前で救出したモモは、日本でパニック障害と睡眠障害を患ってしまった筆者のセラピー犬として現在、一緒に生活しています。この子だけは、筆者が望んで、命の危機に瀕している犬を探し出して飼ったという生まれて初めてのペットです。

最後に

他にも書ききれないのですが。。猫や犬たちを保護して育ててきました。

そのすべてが身勝手な人間たちに捨てられて命の危機に瀕していたのです。

どうか、ペットを途中で捨てたりしないでください!

これから犬や猫を飼おうと考えている人たちは、どうかペットショップに行く前に、動物愛護センターで殺処分されてしまう犬や猫たちを救ってあげてください!

命はお金で買うものではないのです。命は人間の手で救うものなのです。

どうか、そのことをもう一度よく考えてください。

この日本から、そして、この世の中から殺処分という言葉がいつかなくなりますように。。

出典名無しの猫

こんなにカワイイ無邪気な命が人間たちによって捨てられて、過酷な運命に置かれてしまうのです。。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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