Q.苦手なタイプの人が上司になってしまいました。
相手の気分を害さないように接する、いい方法はないでしょうか?

A.イメージの一部を変えると、苦手意識が軽くなります。


私たちはイヤなことを経験すると、それを避けようとします。
これを心理学用語で「回避」と呼び、心にキズができると特に強まります。
生存本能が危険を避けようとする働きで、この本能が働くことで身の安全を守ってくれています。

それは本来とても大切な機能なのですが、
たとえば人前でプレゼンがうまくいかなかったら、次はやりたくない気持ちになってしまいがちです。
叱られた上司とは、話がしにくくなります。

脳は出来事と感情を結びつけて、ショートカットしてしまいます。
「プレゼンがうまくいかなかった=プレゼンは危険=避けよう」
「叱られた上司=近づくと危険=接点を減らそう」とガードに直結するんです。

避けることは安全策ではありますが、「苦手意識」という形で、行動の足かせになります。すると、さらにチャレンジできなくなってしまうのです。

では、苦手意識をなくすにはどうすれば良いでしょうか?
その一つは、イメージの「一部」を変えることです。
すると、意識のフォーカスが移って、嫌な感情が薄まります。

たとえばあなたは注射が苦手だとしましょう。すると採血とか、血を見るとゾッとするはずです。
そこで、痛みをあまり感じないようにするには、どうしますか?

目を閉じる。他のことを考える。これくらい平気だと自分に言い聞かせる。
それもいいでしょう。

では、あなたの好きな女性タレントを思い浮かべてください。女性の方は、好みの男性タレントを。その人がお医者さんの姿であなたの手にふれ、やさしくほほえんで「大丈夫ですよ」と注射してくれたらどうですか?
 
もう注射なんかより、ドキドキでいっぱいですよね!
「注射=怖い、危険」が、「好きなタレント=ドキドキ」の感情で薄まるということです。

一部を変えると、苦手意識が軽減
では、試しに苦手な場面を想定してみましょう。
人前で話すのが苦手で、プレゼンがうまくいかなかったとき。
こんなときは、「自分は話しベタだ」に意識が集中して頭がいっぱいになってしまいがちです。すると、恐怖感も大きく広がってしまいます。

それを薄めるには、他に意識をフォーカスすることです。
「自分の話はあまり注目されなかったかもしれないけれど、手元の資料がわかりやすかったから、そっちに注目していたのかもしれない(受け取り方のリフレーミング)。
だったら自分の得意なことを活かして、これからはプロジェクタ画面をもっと流れよく仕上げて、自分があまり話さなくてもすむようにしてみよう(対処の変化)」

すると、苦手意識が軽減されます。自分がヘタだからこっちを見てくれないのではなく、資料の出来は良かったとイメージすれば、もっとスキルを磨こうと前向きな気持ちになれます。

苦手な上司には。
「ああ見えて影では『ちょっと強く言いすぎたかな。つい感情的になるのが自分の悪いところだ』『おれがガンコ過ぎたかな』と反省しているかもしれない、誰だってイヤな空気は終わらせたいものだし」と勝手に想像すると、気持ちがラクになって怖さがやわらぎます。
相手は変わらないと思うとつらいものですが、相手も言いすぎたと想像すると、必要以上に自分を追いつめずにすむでしょう。

イメージの一部を変えることで、感情が変わってきます。
感情が変わると、苦手意識もやわらいできます。 
見方を変えることは、リフレーミング。
物事を多角的に見る力は、あなたをしなやかに強くしてくれるのです。

▼苦手意識→(リフレーム)→イメージの一部を変えて、薄める

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百世安里 このユーザーの他の記事を見る

PTSDサバイバー(快復者)。いじめ被害を受け、裁判勝訴。チック・悪夢・フラッシュバック・・強いPTSD症状で不登校気味だった娘を快復へ導き、現在はシドニーのファッション専門校で学ぶまでにサポート。PTSD経験をもとに2009年より毎月、心のケアのグループワークを行う。(社)メンタルサポート・ジャパン 代表理事。娘だけでなく、家庭教師を担当したすべての子たちが一気に成績アップ、有名大学へ。個性を活かす子育て、人育てが得意。

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