うだうだと無駄話などをして、仕事を怠けていることを「油を売る」と表現する。怠けているのに、どうして“油を売っている”のだろうか?

言葉の由来は、江戸時代までさかのぼる。当時の照明器具と言えば、ご存知のように「行灯(あんどん)」だった。その行灯の燃料が油。

そこで、一軒一軒家をまわって、油を売り歩く「油売り」なる商売があった。

油は、枡による量り売りなのだが、油に粘りがあるため、容器に移し替えるのに相当の時間が掛かっていた。その間は何もすることがなく、油売りと客の間で、自然と世間話をするようになったという。

その光景が、どう見ても仕事をしているようには見えず、無駄話に花を咲かせているようだった。仕事を怠けているようにしか、見えなかったのである。

ここから、怠けていることを「油を売る」と表現するようになったのである。

だが、この世間話にもテクニックが必要だった。客を飽きさせないように、面白可笑しく話すことが求められたのである。

しばしの時間を楽しませてくれる。そんな油売りが人気者となり、商売も繁盛したようだ。

つまり、話し上手でなければ、勤まらない仕事だったということだ。まさに、営業マンの鑑のような存在だと言える。

そんな一所懸命に営業している人を見て、「油を売る」と表現したのは、いささか失礼で、可哀相な気もするが。

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1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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