みなさん、小学生~大学生の頃に受けたことのある身体計測や健康診断、覚えていますか?それらは、学校保健安全法という法律に基づいて行われています。以前から行われていた座高測定とぎょう虫検査の2つは2015年度までで廃止されたのですが、知っていますか?

その代わりに2016年度から新たに始まったのが、運動器検診です。運動器検診って、どんなことをするの?そんな疑問を、今から解決していきましょう!

■学校保健安全法の一部改正

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2014年4月、文部科学省より学校保健安全法施行規則の一部改正等についての通知が出されました。

1 児童生徒等の健康診断
(1)検査の項目並びに方法及び技術的基準(第6条及び第7条関係)
ア 座高の検査について,必須項目から削除すること。
イ 寄生虫卵の有無の検査について,必須項目から削除すること。
ウ 「四肢の状態」を必須項目として加えるとともに,四肢の状態を検査する際は,四肢の形態及び発育並びに運動器の機能の状態に注意することを規定すること。

出典 http://www.mext.go.jp

上記の改正に基づいて、運動器検診が実施されることになったのです。

■運動器検診が導入された背景

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運動器検診が必須項目として導入されるようになったのには、どのような背景があるのでしょうか?

現代の子どもたちは運動不足による体力・運動能力の低下や運動のし過ぎによるスポーツ障害の二極化した問題が深刻化し、運動器の健康状態の把握や運動器疾患・障害を早期発見することが重要であると認識されています。これまでの調査研究から、何らかの運動器疾患・障害を有する子供たちが1~2割いることが推定されています。
学校の定期健診での運動器に関わる項目としては、昭和53(1978)年に脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無について、脊椎カリエスの減少と側わん症に対しての対応の必要性から「側わん症等に注意すること」とされました。
平成6 (1994)年に児童生徒等のスポーツ外傷・障害の増加に対して、「脊柱及び胸郭の検査の際には、合わせて骨・関節の異常及び四肢の状態にも注意すること」とされました。平成24 (2012)年に文部科学省の今後の健康診断の在り方等に関する検討会は、「保健調査票を活用し、家庭における観察を踏まえたうえで、学校側がその内容を学校医に伝え、学校医が診察するということが適当である。そこで異常が発見された場合には、保健指導や専門機関への受診等、適切な事後措置が求められる」と答申しています。
平成26 (2014)年4月30日、「学校保健安全法施行規則の一部を改正する省令」が公布され、平成28 (2016)年4月1日より施行します。

出典 http://www.bjd-jp.org

上記のように、現代の子どもたちを取り巻く時代背景の変化・スポーツの在り方の多様化に伴い、子どもたちの健やかな成長発達を支援するために必要な措置を行えるようにするため、運動器検診が導入されたのですね。

■重要視される運動器の役割

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学校の部活動だけでなく、学外でのスポーツ少年団の活動などスポーツ活動が多様化する現代。一方で、深刻な運動不足が指摘される子どもたちも増加しているのも現状です。
高齢社会を迎えた現代の日本では、健康寿命(介護を必要とせず、自立して生活できる期間)の延長が重要視されており、運動器の健康維持は不可欠です。将来の自分のためにも、適度な運動を生活の中に取り入れ、ぜひ自分自身の体を支えてくれている運動器の健康に目を向けてみてください。

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