食料自給率を向上させるために、いま、農業や食が見直されつつある。このままでは、農業がダメになり、すべての「食」を海外に依存しなければいけなくなる危険があるので、さまざまな取り組みが始まっている。

その中のひとつが、「地産地消」。地元で産するモノを地元で消費する、という考え方である。本来、「食」というものは、地元の気候や風土に合ったモノが、そこで生まれ、そこで食べられるべきものである。それが、自然なことだった。

もう一度、その基本に帰ろう、というのが「地産地消」である。これにより、その地域ごとの自給率を高めていこうとしている。

同じような意味合いの言葉で「フードマイレージ」がある。食材の生産地から、食卓までの距離を近くすることで、輸送に伴う環境負荷を少なくする試みである。

つまり、ガソリンの消費を減らし、排ガスも抑制しながら、なるべく地元に近い食材を食べようとするもの。食料自給率アップ、地産地消の点からも注目されている。

これらの考え方は、本来の農業を取り戻し、できるだけ海外に頼らないようにするために、取り組まれている。

一方、日本の「食」を海外に売り込もうとする動きも活発化している。中国をはじめとするアジアに、米やりんご、みかん、ホタテ貝、豚肉、長いもなどを輸出し始めている。

輸入品によって、厳しい状況に追い込まれている、農業・漁業の人たちが、儲けを確保するために、新しい活路を見い出そうとしているのである。

国内では売れないので、海外へ。という考え方は、ビジネスとしては当然のことであり、批判するつもりはない。だが、日本の「食」全体を考えると、何か違うのではないかと思わざるを得ない。

こんなことをしていると、国内で食べるモノは輸入品に頼り、国内で作っているものは、すべて海外に流れてしまう、というような、おかしなことになってしまう。

政府は、経済のことはすべて民間に頼っているようなところがあるが、こうした問題は、政府主導で早く手を打たないと、取り返しがつかなくなるだろう。

国民は、国産を見直す時期なのではないか。

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1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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