ついBGM代わりにテレビをつけっぱなしにしていませんか?どんな見方をしていても別に良いと思うのですが、「放送されていることを何も考えずに受け入れる」のはちょっとストップ!いつの間にか「テレビの意見が自分の意見」になっていて、自分で考えていない人間になりかねません。そんなことを思ったのは、ふと昔の番組のある実験を思い出したからです。

男女の違いについてある実験をする企画

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それがバラエティだったのか何だったのかうろ覚えですが、「男女の考え方の違い」を実験してみるという企画でした。集められたのは初対面の男女。まずは狭いエレベーターの中に、男女に分かれてギリギリまで入ってもらいます。中はおしくらまんじゅう状態、満員電車のような感じです。
※記事中の画像はイメージです。実験では男女別々に乗っています。

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そして扉を閉じて上階へ行き、開いたら外に出てもらいます。そのまま廊下でしばし歓談タイム(男性は男性だけ、女性は女性だけ)。初対面だった人々は、することもないので挨拶や世間話をし始めます。中には意気投合して、ちょっと仲良くなる人達もいます。

打ち解け始めたころに実験再開。もう一度エレベーターに入ってもらいます。今度は下に帰るためです。すると、男女でまったく違う結果が出ました。

男性:乗れない人がでてきた

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男性達は乗ろうとしますが、微妙に遠慮しあうのです。仲良くなった相手を優先して「どうぞどうぞ」「僕はいいですから」と譲り合っているため、何人か乗り切らない人が出るという結果になりました。

女性:全員乗れた

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それに対して女性達は、来た時と同じように全員乗れました!もちろん男性達のようにちょっと遠慮はしあうのですが、「来たとき乗れたんだから帰りも乗れる」という勢いでギュウギュウ。見事乗り切ります。

それに対して番組のゲストは…

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この結果に対し、番組の雰囲気は「男性は優しい、女性はちょっと自己中(自我が強い)」という感じでした。「男性は知り合えば優しいし遠慮もある」、「女性は知り合ってもやっぱり自分が大事なんだね」というような…。たしかに見事に違う結果が出て、娯楽としては面白いかもしれません。でも、結果はそれ一つではないような強い違和感を感じました。

ほんとは「仲間意識が強まった」のでは?

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女性が帰りも全員乗れたのは、「私が私が」という押しが強かったからではないような気がしたのです。「仲良くなった◯さんを置いていけない」「来たとき乗れたんだから帰りも乗れる、皆で帰ろう」という仲間意識・結束意識で、全員乗れたのでは?と思いました。

このこと以来、なんとなくですがテレビに不信感というか「ほんとは違う側面もあるんじゃないかな」と思うことが増えるようになりました。

こんな例もありました

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たとえばちょっと昔、首相クラスのある人物を批判する番組で「A氏は大衆的な居酒屋に気さくに飲みに来る庶民派」「B氏は高級ホテルの会員制バーで高い酒を飲んでる、庶民の気持ちなんてわからない」と比べているコーナーがありました。語り手の口調も明らかにA氏を支持。何も考えずに見ていれば「B氏は気取り屋で嫌なやつ」ということになるでしょう。

でも少し想像してみたのですが、例えばアメリカ大統領が居酒屋で飲んでたら下手したら悪意ある人に狙われませんか?セキュリティがしっかりしていて、パパラッチが入れないようなきちんとしたバーで飲むのはすごく自然なことだと思います。大事なのはどこで飲むかじゃなく「どんな政治をしたか」「どんな功績を築いてきたか」なはずなのに、そんなところにはちっとも触れませんでした。

「自分で考えるクセ」は大切!

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自分で考えなければ、大きな流れに流されてしまう。「片側だけから物事を見るのはとても危険」だということを、テレビからも学びました。大きな選挙やオリンピックなどが控えているこのご時勢、ちょっとだけ「自分で考えてみるクセ」をつけると良いかもしれません。もちろん日常の全部にそんなことをしていたら疲れてしまいますから、ここぞという時や大事なことだけでも、これを忘れずにいようと思います。

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