記事提供:Doctors Me


医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「うつ病」は、元気にみえていても、知らず知らずのうちに心労やストレスが溜まっていき、ある日突然発症することもあります。つまり誰もがかかりうる病気であり、他人事ではありません。
そこで今回は、身近な人がうつ病になってしまった場合の対処法について、医師に解説していただきました。

うつ病の人にはどのように接すればよいですか?

ご家族や親しい関係のご友人など、身近な方がうつ病と診断された場合に、できること、大切なこととしてはうつ病にかかった人に十分な休息の時間をつくるということがあると思います。

うつ病は「心の風邪」とも呼ばれていて、精神的にエネルギー不足になってしまう状態であり、肉体的・精神的な十分な休息が何よりも必要とされます。

ただ静かにしておくということではなく、できればご本人が罪悪感などを感じずに十分にリラックスできるような環境づくり、必要な時にはご家族やご友人の今までと変わらぬ愛情やサポートが得られるということを、押しつけがましくなく感じられるような接し方ができればよいでしょう。

うつ病の人に対してとってはいけない行動・言動は?

うつ病にかかってしまった人を、「励ましてはいけない」とよく言われます。確かに、いわゆる叱咤激励のような、ハッパをかけるような励まし、本人を追い詰めてしまう、以下のようなやり方は禁物です。

何でこんな簡単なこともできなくなっちゃったの?
○○さんはもう課長になったって。あなたもしっかり頑張ってね!
もう3か月も休んでいるんだからしっかりお願いします

上記のような言動は慎まなくてはいけません。

うつ病は病気で、本人にはどうしようもない状態である、ということを周囲も十分に理解することが必要です。回復を人と比べたり、焦らせるような言動も禁物です。

面と向かって「死にたい」と言われたら、どうすればよいですか?

まずは、死んではいけない、自分は相手に死なれたら悲しいということを伝えます。

その上で、ご家族など一緒にお暮しであれば、本人の状態から目を離さないようにし、精神科の主治医に連絡して状況を伝えましょう。

本人が興奮していたり、見るからに辛そうな状態の場合、頓服薬があれば使用するとよいでしょう。

電話やメールで「死にたい」と言われた場合の対処法は?

近くにいないときに「死にたい」と言われたら、直接言われた時と同様に、死んでほしくないこと、その患者さんに配偶者や小さな子供さん、年をとった親御さんなど患者さんを必要とする方がいる場合は、その方々が悲しむ、困ることを伝えるのも有効です。

離れていて、すぐに駆けつけられない距離にいるのであれば、患者さんの近くにいる人に連絡して、できるだけ患者さんと一緒にいてくれるよう話をするようにしましょう。

身近な人がうつ病になった場合、相談できる機関は?

うつ病と診断がついているのであれば、その方の精神科の主治医が最も適切な相談相手でしょう。

もし、受診はまだしていないが言動が心配ということであれば、市町村などで精神的な悩みに関して電話での相談サービスを行っていることもありますし、本人が抵抗して病院に連れていけないといった場合、保健所でも相談に乗ってくれるかと思います。

《 あなたの自律神経は正常に働いている?》
うつ病の原因にも....自律神経の異常をチェックしてみよう。

医師からのアドバイス

正しく治療を行うことでうつ病は治る病気ですので、焦らず、着実に回復に向けて進んでいきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス