私が小さい時、回覧板を回すのが好きでした。「ありがとう」と言ってもらえたり、お菓子をもらえることもあったので、喜んで行っていました。自分に子供ができて、子育てをする環境を考えた時、回覧板を回すような田舎に住みたいと思っていました。念願がかなって、田舎に家を建てました。



回覧板を回すお宅には、いつも子供達にお菓子をくれる おばあちゃんがいます。年明けには、子供達に小銭のお年玉を用意してくださることもありました。回覧板を回すのが楽しみな子供達。 回覧板から生まれるコミュニケーション。ご近所付き合いも、いいものです。いつも、いつもお菓子をくださるので、 先週、新潟へ行ったので、ご家族で飲めるようにと、 日本酒をお土産に買ってきました。

回覧板を届けに行くと、おばあちゃんは、ねまきのまま出てきました。杖をついて、
「ほうれん草と、里芋を、子供と孫に掘って来たけど、 孫がいらないって言うんだよ。 食べっかい?」

土を落とした、よく洗った野菜を見て・・・

私の実家も農家。よく土付きの野菜をもらったりしていました。おばあちゃんが子供や孫に用意していたのは、土を落とした山盛りのほうれん草と、キレイに洗った里芋でした。おばあちゃんは、子供と孫に、たくさん食べてもらいたかったんですね。ほうれん草も、キレイに洗ってありました。



すぐ料理をしてもらえるように、手をわずらわせないように・・・

おばあちゃんのお子さんや、お孫さんに代わって、野菜をおいしくいただきました。ホントは、ホントは、お子さんやお孫さんに、食べてもらいたかっただろうな。いつもそこに、おばあちゃんがいて、おいしい野菜がある故郷。



私も、いつも両親から野菜をもらう方なので、それが「あたり前」のように感じてしまいます。でも、種を植えて、支柱を作ったり、消毒したりして、時間をかけて大きくして、収穫してくれて、料理をしやすいように、土を落として、待っていてくれる人がいるということは、「特別」なこと。収穫も、ほとんどの野菜が1年にある季節のみ。私の実家は果樹園なので、リンゴやモモは、1年に1回の収穫です。それを、食べさせたいと待っていてくれるのは、なんとありがたいことでしょう。



出典Satomi Nakano

母からモモが届きました。隙間には、トマトが・・・

隙間をなくして、箱いっぱいに送りたい親心

出典Satomi Nakano

野菜をもらう方としたら、たくさん収穫したものの一部と思うかもしれません。こんなにいらないよって思ったり、いつも食べられるからとか、買っても安いからと思ってしまいます。でも、作っている人からしたら、食べてもらいたい人は、まずは家族なんですよね。故郷の味、届けたいって。

故郷の味を、まず家族に送りたい!

出典Satomi Nakano

だから、回覧板を回すおばあちゃんからいただく野菜は、私の祖母からもらうように、本当に感謝していただきます。おばあちゃんがお子さんに、お孫さんにという気持ちを、私では足りないですが、その気持ちも受け取るようにしています。



故郷の味。今日は、家族でモモをいただきます。トマトもいただきます。送ってくれた母のメモ、大切にしますね。農家の皆さんがたくさんの時間をかけて育ててくれた野菜、いただきます。

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