ISによるテロ行為で、世界中の人々が戦々恐々としている現代。極悪非道ともいえる行為は、テロでランダムに人を撃ち殺すだけではありません。「イスラム国」へ性奴隷として誘拐され、売られて虐待されているヤジディ教女性が、毎回テロ事件の背後に存在しているのです。

ISが運営しているイラクの国際市場では、人はまるで物のように扱われ売られています。キリスト教徒やヤジディ教徒の女性たちがISメンバーに誘拐され、ここで売られているのです。現在、スマホのアプリ「WhatsApp」でも3千人の女性がISの性奴隷の犠牲として人身売買リストに掲載されているといわれています。

「12歳、処女、美人」なら10万円以上

人が10万円程度で売買されているということも衝撃的ですが、ISの人身売買サイトには12歳というほんの子供まで平気で性奴隷としてリストアップされています。イラクのクルド人地区に住んでいる少数宗派ヤジディ教の女性を誘拐し、戦利品として売るのですがその前に女性たちは無理やり改宗させられるのです。

その改宗のしかたは拷問。拒めばもちろん暴行され灼熱の中鎖に繋がれて過ごさなければならず、死んだネズミが入った水を飲まされることもあると命からがら逃げ延びた女性が語るほど、彼女たちは残虐な行為を受けています。

武器と同じように扱われ売買されるヤジディ教の女性たち。中には「青い目のヤジディがいい」というISメンバーもいるそう。「奴らはいつもドラッグをしているから、頭の中には相手を殺すことしかないんです」と性奴隷から生き延びた女性は語りました。IS戦闘員たちは、女性が子供であっても夫がいても容赦なく誘拐し、まるでビジネス同様に取引を行います。

アミヤさん(18歳)も誘拐されたヤジディ教の一人

少数宗派のヤジディ教ばかりが住む小さな村に、IS戦闘員が来てアミヤさんは妹や弟と共に誘拐されました。品物のように取引され、戦闘員から戦闘員へと流されたアミヤさん。日々、レイプ、虐待、暴行の繰り返しでした。それでもいつか絶対に逃げ出してやるという信念を持って生きていたといいます。

苛酷な性奴隷の生活は1年以上にも及びました。ある日、なんとか家族と連絡を取ることができたアミヤさん。叔父が闇の取引人にお金を払いアミヤさんを逃がすように手配をしてくれたそうです。逃げる途中で地雷を踏んだアミヤさんは顔と体に深い傷を負ってしまいました。でも、きっと心の傷はその数倍にもなるでしょう。

地雷で片目を失い文字通り命からがら逃げたアミヤさんですが、一緒に逃げたした女性二人は地雷で命を落としてしまったそうです。

イラクからドイツに逃げたアミヤさん

現在、アミヤさんは親族と共にドイツに住んでいます。今でももちろん、故郷イラクを懐かしむ気持ちはあると言います。でも「こうして逃げることができたのだから目を失ったことも価値があったと思っています。たとえ両目を失っても、奴らから逃げることさえできれば同じように思ったでしょう」とメディアのインタビューで語りました。

アミヤさんのような女性がまだ何千人もISに囚われ地獄の日々を送っています。逃げられるのはごくわずか。逃げたとしても心のトラウマは一生残っていくことでしょう。私たち日本人には到底考えも及ばないような地獄を彼女たちは経験しているのです。

こうした性奴隷の犠牲になった女性たちをヨーロッパは保護しようとしていますが、まだまだ十分ではないというのが事実。もっと国際的に彼女たちの生活が保護されなければ、被害は増えるばかりでしょう。

故郷に帰ればまた同じ悲劇が起きるために、泣く泣く故郷を捨て言葉もわからない国で生きていくしかありません。イラクの難民キャンプで生活しているヤジディ教の女性もいますがここも決して安全ではないのです。

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逃げ回る日々を送らなければいけない女性や子供の人生を思うと、心が痛みます。誘拐され性奴隷にされた後、女性が夫のもとへ万が一無事に戻ることができても、互いに精神的に誘拐される前と後では違ってくるでしょう。

乗り越えなければいけない壁が高すぎる女性たち。人生の試練と呼ぶにはあまりにも不公平で残酷ではないでしょうか。女性の価値を見下して戦闘報酬として性奴隷を買うIS戦闘員。その極悪非道な行為はテロ行為と同じように決して許すべきことではありません。

出典 YouTube

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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