わが家の近くには、オートキャンプ場がある。ゴールデンウィークや夏休み、シルバーウィークには、たくさんの人びとがやって来て、地元の人間には少し迷惑なほどの賑わいを見せている。

私たちの生活道路沿いにあるので、いやでもその光景を見てしまうのだが、ちょっと不思議なことがある。

そこにあるのは、私の知っているキャンプではなく、日常の生活空間そのもの。テーブルとイスが置かれた居間があり、その近くにはキッチン。普通の布団が敷かれた寝室。テーブルとイス以外は、すべてキャンプ用のものではなく、日常使っている生活道具なのである。

私が驚くのは、「炭火でバーベキュー」ではなく、ホットプレートを使っていること。「枝に吊るした飯盒」ではなく、炊飯器で炊いていること。「焚き火を囲んで」ではなく、電気の照明器具で照らしていること。「静かに星を眺め」ではなく、ワンセグやDVDを見て、笑っていること。

車なので、大量の荷物を運べるのはわかるが、これらは本当に必要なのだろうか。これでは、キャンプの楽しさが半減どころか、キャンプとは呼べないように思う。

石でかまどを作ったり、燃料になる枝を拾ったり、ご飯を炊く難しさを知ることさえない。火の温かさ、暗闇の怖さ、星の美しさを感じることも経験できない。これは、キャンプではなく、生活の場を移しただけ。

キャンプの本当の楽しさは、“不便をどう遊ぶか”だと思う。「ご飯を炊く」ということだけで、どれだけの遊びが楽しめることか。

特に子ども連れの人たちには、正しいキャンプをして欲しいと思う。子どもに教えてあげて欲しい。自然の中の遊び方を。

そして、それが災害時にも役立つ、サバイバル術となるのだから。

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佐藤きよあき このユーザーの他の記事を見る

1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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