有名な口コミサイト「ラーメン部門 全国1位」や他のタイトルも獲得している、超有名な店に行ってみた。

評判となっている醤油系と塩系2種類のラーメンを注文。どちらも味は良い。丁寧な仕事であることはよくわかる。麺とスープのバランスも悪くない。

だが、醤油系は豚骨の、塩系は煮干しの香りが、表に出過ぎている。せっかくの深い味わいを邪魔している。非常に残念。だが、まわりからは絶賛の声も聞こえてくる。

味の好みは人それぞれなので、この味を否定するつもりはない。ただ、“日本一”の称号には疑問が残る。美味しいのだが、いたって普通の味。なぜ、日本一となったのか。そこで、この店の評価をじっくりと読んでみた。

星3つ程度の平均点をつけている人の感想は、「期待が大き過ぎたのか…」「私の味覚が世間とズレているのか」「普通の味に感じたのは、私だけ?」など、やや遠慮がちなものとなっている。あまりにも他の人の評価が高過ぎるので、率直な感想を述べることを躊躇しているようにも感じた。

逆に、星5つをつけている人が多い。投稿も美辞麗句のオンパレード。「このラーメンの素晴らしさは、言葉では表現できない」「優しい味わいながら、厚みのある出汁」「もう、他の店には行かないだろう」。ここまで高評価の店が、他にあるのだろうか。

だが私は、星4つ以上をつけている人の投稿には、ある共通点があることに気づいた。

・やたらと長い文章。
・メニューごとの事細かな解説。
・一度の投稿で、店の主要メニューのほとんどについて感想を書いている。

その文章スタイルが、見事に一致している。他の店の投稿には見られないパターンである。あまりにも似ているため、疑いを持たずにはいられない。

店の作為ではないだろうが、常連客による“応援”なのではないか。客との繋がりが強い店なら、多くの常連客が協力し合い、応援しようとするのは、ごく自然なこと。

自分の言葉で書くのが難しいため、仲間の投稿を参考にしたのかもしれない。あるいは、例文がまわったのか。そのことを批判するつもりはないが、それが“日本一”の要因となっているのなら、若干問題アリと言わざるを得ない。

また、口コミサイトに関しては、店の評価を意図的に高くする業者もいるので、利用する人は惑わされないように注意する必要がある。

結論としては、「日本一」が必ずしも美味しいとは限らない。口コミサイトを全面的には信頼せず、食べ歩きをする際の参考程度に利用すれば良いのではないか。自分の中の「日本一」を探せば良い。

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佐藤きよあき このユーザーの他の記事を見る

1961年兵庫県生まれ。神戸学院大学法学部中退。1981年、広告デザイン会社にコピーライターとして勤務。93年、プランナー・コピーライターとして、フリーランスに。仕事を継続したまま、96年、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手。その後、「販売の現場」を知るために、5年間スーパーに勤務。これにより、「メーカー」「販売現場」「広告・販促」のすべてを経験。この経験を生かし、2003年より、中小企業・個人商店向けメールマガジン「繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座」を発行。関連する情報販売、コンサルティングを開始。メールマガジン他、ブログ9本「Marketing Eye」「ビジネス界隈・気づきの視線」「企画する脳細胞・ビジネスの視点」「まちづくり・村おこしの教科書」「行列のできる『MENU』の創り方」「中高年のための新規開業サポート」「独立・起業の成功法則」「販促の知恵袋」「スキルアップでビジネスぶっちぎり!」を執筆中。現在、繁盛戦略コンサルタントおよび中小企業経営研究会のビジネス・カウンセラーとして活動。著書に「0円からできる売れるお店の作り方(彩図社)」がある。

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